成人式にスーツは変?男性の色・小物・買い方と着回しまで解説

成人式にスーツは変?男性の色・小物・買い方と着回しまで解説 ファッション

成人式にスーツは変じゃない|男性衣装でいちばん一般的なスタイル

結論からお伝えすると、成人式にスーツで出席するのは全く変ではありません。スーツは成人式の男性衣装として最も一般的なスタイルです。

袴のように華やかな和装を選ぶ人もいますが、スーツは成人式の男性衣装として最も一般的なスタイルです。大切なのは「場にふさわしい装い」になっているかどうかです。

この記事では、初めてスーツを選ぶ新成人の方に向けて、次の内容を順番に整理します。

  • スーツと袴の違い(華やかさ・費用・準備の手間)
  • 成人式に合う色・柄・生地の選び方
  • サイズ感とシルエットの整え方
  • シャツ・ネクタイ・靴などの小物の合わせ方
  • 真似しやすいコーディネート例と基本マナー
  • 予算の目安、買う場所、オーダーと既製品の違い
  • 成人式のあとも着回せるスーツの選び方

読み終えるころには、「何色を、どこで、いくらくらいで、いつまでに用意すればよいか」がひと通りイメージできるはずです。気になる章から読んでも問題ありません。

スーツで行くと浮く?選ばれている理由

「みんなが袴を着ているなかでスーツだと目立たないか」と不安になる方は多いです。ただ、スーツは最も一般的な選択肢なので、浮いてしまう心配は小さいといえます。

スーツが選ばれている理由は、主に次の4つです。

  • シンプルで洗練された印象になり、清潔感が出しやすい
  • 成人式のあとも、ビジネスの場面で使える実用性がある
  • ネクタイやポケットチーフなど、小物の選び方で個性を出しやすい
  • 準備に時間がかからず、当日の支度も楽である

成人式は、大人として社会に認められる節目の行事です。久しぶりに友人や恩師と再会する場でもあるので、自分らしく、かつ場にふさわしい装いで臨むことが何より大切です。

スーツは「きちんと感」と「自分らしさ」を両立しやすい服装です。無理に目立とうとしなくても、サイズが合っていて清潔感があれば、十分に晴れの日らしい姿になります。

浮いて見えるのは、スーツそのものが理由ではありません。サイズが合っていなかったり、小物の色がちぐはぐだったりする場合に、「なんとなく残念」な印象になりやすいのです。

黒の無地スーツが喪服や礼服のように見えないか心配する声もあります。この点は次の章で、対処法とあわせてくわしく説明します。

POINT スーツは成人式の定番スタイルです。浮かないコツは、体に合ったサイズと、色をそろえた小物の2つです。

袴との違いを比べる(華やかさ・費用・準備の手間)

袴は、伝統的な和装でありながら、色や柄の組み合わせで現代的な雰囲気も楽しめる衣装です。着る機会が少ないので、成人式の写真を見ればひと目でそれとわかる特別感があります。

一方でスーツは、成人式のあとも使えることや、費用と準備の負担が比較的軽いことが魅力です。両者の違いを表にまとめます。

比較項目 スーツ 袴
華やかさ 落ち着いた印象。色柄や小物で華やかさを足せる 和装ならではの特別感があり、写真でも目を引く
費用の目安 3万円〜10万円程度 レンタルで5万円〜10万円程度。購入はその2〜3倍が目安
準備の手間 準備に時間がかかることは少なく、当日の支度も楽 準備に長い期間が必要
成人式のあとの使い道 ビジネスやセレモニーなどで着回しやすい 着る機会は限られやすい

袴や振袖を購入すると、10万円〜80万円前後かかります。レンタルでも、スーツを買うより高くなることが多いとされています。

どちらが優れているというわけではありません。「写真に残る特別感を重視したい」なら袴、「費用を抑えつつ、あとも使える一着が欲しい」ならスーツ、というように、自分の優先順位で選ぶのがおすすめです。

なお、袴の着付けや着方については、この記事では扱いません。スーツ選びに絞って、くわしく見ていきます。

成人式に合うスーツの色・柄・生地の選び方

スーツ選びでまず迷うのが色です。成人式では、ネイビー・グレー・ブラックのほか、ブラウンやベージュ、カーキ、グリーン系、レッドなど、華やかな色を選ぶ人もいます。

選ぶときは、「成人式だけで着るのか、そのあとも使うのか」を先に決めておくと、色の候補がしぼりやすくなります。

色を決めたら、柄と生地の質感も確認します。無地は合わせやすく、ストライプなどの柄物は、ぐっとおしゃれな印象になります。

この章では、定番色の特徴と、華やかな色柄を選ぶときの考え方を順に整理します。

▶ 動画で確認:成人式向けネイビースーツの選び方

成人式向けにネイビースーツの選び方を、シャドーストライプやニット合わせ、ジャケパンまで紹介する動画です。成人式後も仕事で使う一着か、記念の華やかな一着かという考え方が、色と柄を選ぶこの節の参考になります。

出典:Octet Men's Fashion Channel「成人式で洒落見えする!ネイビースーツの合わせ方と選び方!~オクテットChannel~」(YouTube・約12分)

紺・グレー・黒の特徴と、黒が喪服っぽく見えるときの対処

まずは定番3色の特徴を比べてみましょう。

色 与える印象 向いている人
紺(ネイビー) シンプルで清潔感がある。ベストを加えると、大人の落ち着きと品格が出る 初めてスーツを選ぶ人、あとで就活やビジネスにも使いたい人
グレー 大人っぽく知的で、上品で落ち着いた印象 やわらかく知的な雰囲気にしたい人
黒(ブラック) 洗練された雰囲気。上品な艶感があると重厚感が出る 引き締まった印象にしたい人、モノトーンでまとめたい人

迷ったときは、紺が最も合わせやすい選択肢です。シャツやネクタイの色をあまり選ばないため、小物で自分らしさを出しやすいからです。

グレーは、ブルー系やパープル系のネクタイと合わせると、大人っぽい雰囲気になります。明るさのあるブルーグレーを選べば、爽やかさも加わります。

黒は引き締まって見える反面、黒の無地スーツに白いシャツと黒いネクタイを合わせると、礼服や喪服のように見えることがあります。入学時に買った黒い無地スーツで出ようか迷う、という声もよく聞かれます。

黒を成人式らしく見せたいときは、次のような工夫が参考になります。

  • ネクタイに柄のあるものや、グレーなど黒以外の色を選ぶ
  • シャツを、白一色ではなく色のあるものにしてみる
  • ブラウン系の靴やベルトなど、色の違う小物を取り入れる
  • ベストを加えたり、ダブルのデザインを選んだりして、スーツそのものの雰囲気を変える
  • ポケットチーフやストールで、首元や胸元にアクセントを足す

黒に大胆な柄のネクタイを合わせると、シンプルながら目を引くコーディネートになります。黒とブラウンの組み合わせで、大人っぽくまとめる方法もあります。

すでに黒のスーツを持っている場合は、小物を変えるだけで印象が大きく変わります。買い足す前に、手持ちのスーツと小物の組み合わせを試してみるとよいでしょう。

▶ 動画で確認:スーツの色が与える印象を知る

ダークネイビーやグレー、ブラウン、ダークグリーンなど、スーツの色ごとの印象を順に解説する公式動画です。定番色の特徴を比べるこの節で、「どう見られるか」という視点を補えます。

出典:GINZAグローバルスタイル【公式】「【選び方ひとつで激変】このスーツどう見える?色柄で“人はこう思う”」(YouTube・約6分)

華やかな色や柄を選ぶときの考え方

成人式では、定番色にとどまらず、華やかな色を選ぶ人もいます。たとえば、ブルーグレー、ブラウン、ベージュ、カーキ、ブルーグリーン、レッドなどが挙げられます。

それぞれの印象は、次のとおりです。

  • ブルーグレー:程よい明るさで、爽やかさと洗練された印象
  • ブラウン:暖かさと落ち着きがあり、柔らかな印象
  • ベージュ:ナチュラルで軽やかな印象
  • カーキ:トレンド感があり、落ち着いた印象
  • ブルーグリーン:深みのある色で、個性と品格を兼ね備えた印象
  • レッド:存在感があり、特別な場にふさわしい華やかな印象

華やかな色を選ぶときは、「主役を1つに決める」と失敗しにくくなります。スーツの色を主役にするなら、シャツやネクタイは落ち着いた色でまとめます。

反対に、スーツを定番色にして、ネクタイやチーフで華やかさを出す方法もあります。こちらは成人式のあとも着回しやすいため、初めての方に向いています。

柄は、無地を基本にしつつ、ストライプなど控えめな柄から試すと取り入れやすいです。濃いネイビーのストライプは、きちんと感を保ちながら、少しおしゃれに見せたいときの選択肢になります。

生地は、オーダーなら好みに合わせて選べます。艶感や厚み、手ざわりは写真では伝わりにくいので、店頭で実際に見て、触って確かめるのがおすすめです。

裏地やボタンの色を変えると、見えない部分で遊び心を出せます。表地は落ち着いた無地にして、裏地に柄を取り入れると、さりげない個性になります。

サイズ感とシルエットで見栄えを決める

サイズ感とシルエットで見栄えを決める

スーツの印象は、色や柄よりも、シルエットとサイズ感で決まる部分が大きいです。サイズの合っていないスーツは、どんなに良い生地でも、おしゃれに着こなせているとは言いにくくなります。

スーツを着る機会の少ない新成人の方は、自分に合うサイズが分からないことがよくあります。それは自然なことなので、心配しなくて大丈夫です。

店頭で試着し、スタッフにサイズや体の特徴についてアドバイスをもらうと、判断しやすくなります。オーダーなら、身長・肩幅・ウエストに合わせて仕立てられるので、体に合った一着になりやすいのが利点です。

「スーツに着られている感」が出るのは、肩や袖、丈のバランスが体に合っていないときです。ジャストサイズを意識するだけで、見違えるように引き締まった印象になります。

ジャケット・パンツ丈・ベストの選び方

各アイテムで確認したいポイントを整理します。まずはジャケットです。

  • 肩の位置が自分の肩に合っているか
  • ボタンを留めたときに、シワが寄りすぎないか
  • 丈が長すぎず、全体のバランスがよいか

ジャケットのボタンには、2つボタン・3つボタン・1つボタンなどの種類があります。どのタイプでも、一番下のボタンは留めずに開けておくのが基本です。

ウエストが程よく絞られたスリムなシルエットや、短めの丈のジャケットは、脚を長く見せるサポートになると紹介されています。スタイルよく見せたい方は、試着で確かめてみてください。

次に、パンツ丈です。靴を履いたときの裾は、ヒールの上から3〜4cmが定番とされています。裾が靴の上でたるみすぎると、だらしない印象になりやすいので注意しましょう。

成人式におすすめなのは、すっきりした見た目の「ノークッション」です。裾が靴の甲に当たらない長さで、若い世代に人気があります。靴下や靴がよく見えるので、足元のおしゃれも楽しめます。

最後にベストです。ジャケット・ベスト・パンツを同じ生地で仕立てたスリーピースは、格式の高い華やかな印象になります。

ただし、ベストのサイズが大きいと、だらしなく見えてしまいます。パンツとの境目が見えない丈で、シャツやベルトが見えない丈のものを選びましょう。

ベストの一番下のボタンも、ジャケットと同じく外すのが基本です。ベストだけ色を変えると、同じスーツでも一味違った着こなしになります。

シャツ・ネクタイ・小物の合わせ方

スーツが決まったら、次はシャツ・ネクタイ・小物です。同じスーツでも、小物の選び方で印象は大きく変わります。

小物は、スーツ本体より低予算で変えやすいため、個性を出す場所として最適です。手持ちのスーツで出る場合も、小物を新しくするだけで、成人式らしい装いに近づけられます。

失敗を避けるコツは、「色数を絞る」ことと、「色をそろえる場所を決める」ことです。この章では、シャツとネクタイ、そのほかの小物に分けて説明します。

シャツとネクタイの組み合わせ方

シャツの基本は、清潔感のある白の無地です。迷ったら白を選べば間違いありません。最近は、ベージュやライトグレーなど、透けにくい色のシャツも人気です。

シャツの色を変えると、同じスーツでも印象が大きく変わります。ブルーのシャツに、グリーンやレッドのネクタイを合わせる例もあります。

ネクタイを際立たせたいときは、スーツと同じトーンのカラーシャツでまとめる方法があります。全体に統一感が出て、ネクタイが主役になります。

組み合わせの考え方を、表にしました。

狙い シャツ ネクタイ
清潔感を重視する 白の無地 スーツと相性のよい落ち着いた色
爽やかにまとめる ブルー系 グリーン系(チーフも同系色に)
ネクタイを際立たせる スーツと同じトーンのカラーシャツ 柄や色にアクセントのあるもの
大人っぽく統一する 白またはスーツに近い色 スーツと同系色のパープルなど

ネクタイのサイズにも基準があります。長さはベルトにかかる程度、幅はジャケットの襟の幅に合わせると、バランスよく見えます。

結び目の下に作る「ディンプル」(くぼみ)も、新成人にはあまり知られていないポイントです。結び目が立体的になり、Vゾーンのアクセントになります。

ネクタイピンを使う場合は、シャツとネクタイの両方を挟むのが基本です。位置は、第四ボタンのやや上あたりにすると、コートやジャケットを着たときにも目立ちます。

ネクタイをしない「ノータイ」の着こなしもあります。その場合は、インナーにニットを合わせたり、ストールを垂らしたりすると、雰囲気が出ます。

▶ 動画で確認:色数を絞るコーデ実例

紳士服チェーンのスタッフが、ネイビーとグレーのスーツにシャツやネクタイを合わせる例を紹介する動画です。入学式向けの内容ですが、色数を2色ほどに絞ると統一感が出るという助言は、この節の考え方と一致します。

出典:コナカ・フタタ公式チャンネル「入学式スーツのおすすめコーデ実例!大学生に人気のネイビーとグレーを紹介!」(YouTube・約4分)

チーフ・靴・靴下・ベルトで失敗しないコツ

ポケットチーフには、フォーマルな印象を強める働きがあります。色柄の合わせ方で見せ方が変わるので、華やかさを足したい成人式にはぴったりの小物です。

初めての方は、ネクタイかシャツの色に合わせると、統一感が出て失敗しにくくなります。ネクタイと同じ素材でそろえると、まとまりのある印象に、素材を変えると遊び心のある印象になります。

靴は、黒がおすすめです。黒はシンプルでフォーマルな印象があり、成人式のあとも多くの場面で使えます。足元でおしゃれを出したい方は、茶色の靴もよい選択です。

靴を選ぶときの最大の注意点は、ベルトと靴の色を合わせることです。色がそろうと統一感が出て、スーツ全体が引き締まって見えます。

靴下は、黒かダークネイビーがフォーマルで基本的な選択です。ノークッションで靴下が見える場合や、ローファーを履く場合は、色や柄のある靴下で足元を楽しむこともできます。

自分に合う色に加えて、通気性のよい素材を選ぶと、長時間の着用でも快適に過ごせます。

カフスボタンは、袖口を留める小物です。カフスボタン用のシャツが必要で、袖の長さの調整も難しいため、上級者向けとされています。使う場合は、袖口から1cm〜1.5cmほど見えるのが理想です。

初めてのスーツでは、まずチーフ・靴・ベルト・靴下の色をそろえることから始めましょう。それだけで、ぐっと完成度が上がります。

真似しやすいコーディネート例

真似しやすいコーディネート例

ここまでの内容を踏まえて、真似しやすい組み合わせをご紹介します。気になる雰囲気から選んでみてください。

スーツの色 合わせる小物 仕上がりの印象
ネイビー ブルーシャツ、グリーンのネクタイとチーフ。ベストを加える 清涼感があり、清潔感と品格のある印象
グレー 同系色のパープルでネクタイとチーフをそろえる 上品で知的な、3色でまとまった印象
ブルーグレー 濃いめのパープルのネクタイ 爽やかで洗練された、深みのある印象
ブラック グレーの大胆な柄のネクタイ(ダブルスーツ) モノトーンでシンプルながら目を引く印象
ブラウン オレンジとグレーのレジメンタルタイ 柔らかく、都会的な印象
ベージュ 靴もベージュでそろえ、ネクタイやチーフは柄物に ナチュラルで軽やか、統一感のある印象
カーキ ペイズリー柄のネクタイとチーフ 落ち着きと遊び心を両立した印象

ネイビーのスーツには、ブルーのシャツとグリーンのネクタイ・チーフを合わせると、清涼感のあるコーデになります。色の数が少なく、まとまりやすい組み合わせです。色の数が少なく、まとまりやすいからです。

グレーのスリーピースに、同系色のパープルでネクタイとチーフをそろえる例は、色を絞るコツがよく分かる見本です。小物を同じ系統にすると、おしゃれに見えやすくなります。

黒を選ぶなら、ブラウンの小物を足す例が参考になります。黒とブラウンの組み合わせは、礼服っぽさをやわらげ、大人らしい印象に近づけます。ネッカチーフで首元にアクセントを足す方法もあります。

ほかにも、次のようなアレンジがあります。

  • ワイドパンツのトレンド感を取り入れ、白シャツと黒でワントーンにまとめる
  • ダブルのスーツに、シャツとネクタイを同じグリーンでまとめる
  • ノータイの日は、インナーにニットを合わせ、ストールとチェスターコートを足す

スーツの色を決めきれないときは、シャツとネクタイで印象を変えるつもりで選ぶとよいでしょう。手持ちのスーツのまま小物を変えるだけでも、別の雰囲気になります。

▶ 動画で確認:成人式スーツのコーデ例を見る

シャツ専門店が、成人式のスーツの色や柄、ネクタイの色、おすすめのコーデ例5つを紹介する動画です。組み合わせの実例をまとめたこの節で、動きのあるイメージを確認できます。

出典:シャツの専門店ozieチャンネル「【成人式 スーツの選び方】スーツを選ぶ際の考え方とポイント・かっこいいコーディネートの仕方|シャツの専門店 ozie」(YouTube・約19分)

恥をかかないスーツの基本マナー

おしゃれに着こなす以前に、スーツには基本のマナーがあります。ここを押さえておけば、周りから見ても安心感のある装いになります。

以下の基本は、ほとんどお金をかけずに実践できるものばかりです。当日の朝にもう一度、鏡の前で確認してみてください。

  1. ジャケットとベストの一番下のボタンは留めない(アンボタンマナー)。シワが入りにくく、シルエットもきれいに見えます。
  2. ジャケットの外側のポケットには、極力物を入れない。シルエットが崩れるためです。内ポケットなら問題ありません。
  3. ベルトと靴の色をそろえる。小物の色を合わせると統一感が出て、全体が引き締まります。
  4. シャツは清潔感のあるものを選ぶ。基本は白の無地で、ベージュやライトグレーなど透けない色もよく使われます。
  5. ベストのサイズに気をつける。大きいとだらしなく見えるので、パンツとの境目が見えない丈にします。
  6. ネクタイの長さと幅を整える。長さはベルトにかかる程度、幅は襟の幅に合わせます。

外側のポケットに物を入れないというのは、意外と見落としがちです。スマートフォンや財布は、内ポケットかバッグに入れておきましょう。

カフスボタンやネクタイピンなどの小物は、使うなら正しい位置と留め方で着けましょう。慣れないうちは、無理に使わず、シンプルにまとめるほうが安心です。

マナーを守ることは、周囲への敬意を示すことでもあります。難しく考えず、「清潔感・サイズ・色をそろえる」の3つを意識すれば十分です。

予算の相場と買う場所の選び方

スーツを選ぶうえで、予算と購入場所は最も現実的な悩みどころです。ここでは費用の目安を整理し、買う場所ごとの違いを比べます。

金額は店や時期によって変わるため、あくまで目安として参考にしてください。実際に買う際は、小物代や直し代も含めた総額で考えると、計画が立てやすくなります。

初めてで迷う場合は、「予算の上限」と「いつまでに必要か」を先に決めておくと、店選びがぐっとスムーズになります。

スーツの相場と、袴・レンタルとの費用比較

成人式用スーツの相場は、ブランドや素材によって異なりますが、一般的には3万円〜10万円程度です。素材やデザイン、ブランドにこだわるほど、価格は高くなります。

袴と比べると、費用の差がよく分かります。

選択肢 費用の目安 特徴
スーツを購入 3万円〜10万円程度 成人式のあとも使える。小物で個性を出せる
スーツをレンタル 1万円前後から 費用を抑えやすい。黒のスーツが主流
袴をレンタル 5万円〜10万円程度 華やかさがあり、準備に時間がかかる
袴を購入 レンタルの2〜3倍が目安 10万円以上かかることが多い

スーツのレンタルは、1万円前後から利用できる手軽さが魅力です。ただし、黒のスーツが主流なので、華やかな色や個性的なスーツを着たい方には、あまり向いていない場合があります。

購入の場合は、スーツ本体のほかに、シャツ・ネクタイ・靴・ベルトなどの小物代が別にかかります。手持ちの小物があれば、そのぶん予算を抑えられます。

予算の配分は、「スーツ本体を優先し、小物は必要なものから」が考えやすい方法です。スーツ本体は、成人式のあとも長く使うことを前提に、サイズと色を重視しましょう。

成人式のあとの着回しまで考えると、購入のほうが、結果的に無駄が少なくなる場合があります。1回だけのレンタルか、長く使う購入かで、実質的な費用は変わります。

▶ 動画で確認:スーツの種類ごとの相場感

オーダースーツ専門店が、ビジネススーツなど種類別の特徴と価格帯を解説する公式動画です。費用の目安を整理するこの節で、価格に幅がある理由を補足できます。

出典:オーダースーツSADAチャンネル【公式】「知っておきたい!スーツの種類と相場感」(YouTube・約8分)

既製スーツ店・百貨店・オーダー専門店・レンタルの違い

購入場所には、既製スーツ店、百貨店、オーダースーツ専門店などがあります。それぞれの特徴は店によって異なりますが、傾向を整理します。

購入場所 特徴 向いている人
既製スーツ店 完成品を試着して選べる。ただし、体型に合わない場合もある 早く用意したい人、実物を見て決めたい人
百貨店 幅広い品ぞろえのなかから、接客を受けながら選びやすい スタッフに相談しながら、じっくり選びたい人
オーダースーツ専門店 身長・肩幅・ウエストに合わせて仕立てられ、デザインや素材も選べる 体にぴったり合う、個性的な一着が欲しい人
レンタル 1万円前後から利用できる。黒のスーツが主流 費用を最優先したい人、1回だけ着られればよい人

成人式用のスーツを選ぶなら、オーダースーツ専門店は有力な選択肢です。既製品では体型に合わないことがありますが、オーダーなら自分のサイズに仕上がるからです。

デザインや素材も自由に選べるので、周りと差がつく個性的な一着を作ることもできます。

既製スーツ店は、実物を見て、その場で試着できる点が強みです。試着してサイズ感を確かめ、必要なら裾直しなどで調整できます。

どの店でも、成人式の着こなしについて、相談に乗ってもらえることが多いです。「成人式で着たい」と最初に伝えると、提案を受けやすくなります。

店選びで迷ったら、まず2〜3店を回って試着し、サイズ感や接客の雰囲気を比べるのがおすすめです。比べることで、自分に合う店が見えてきます。

オーダーと既製品はどちらが得?納期の目安

オーダーと既製品はどちらが得?納期の目安

オーダーと既製品のどちらが得かは、何を重視するかによって変わります。ここでは、それぞれの特徴を比べたうえで、納期の目安をお伝えします。

オーダースーツの魅力は、自分のサイズに合わせた、体にぴったりのシルエットで仕立てられることです。「スーツに着られている感」が出にくく、格好よく決まりやすくなります。

また、オーダーは注文分のみを仕立てるため、既製品とさほど変わらない価格で作れる店もあります。好みの生地を選べるのも、オーダーならではの楽しみです。

比較項目 オーダー 既製品
サイズ感 身長・肩幅・ウエストに合わせた自分サイズ 体型に合わない場合もあり、直しで調整する
生地・デザイン 生地や裏地、ボタンなどを選べる 完成品のなかから選ぶ
価格 既製品とさほど変わらない店もあるが、オプションで変わる 店や商品によって幅がある
手に入るまでの期間 仕立てに日数がかかる 在庫があれば、すぐに用意できる

オーダーで気をつけたいのが納期です。成人式に間に合わせるには、最低でも成人式の1か月前まで、余裕を持つなら2〜3か月前までの注文が目安とされています。

納期は、時期や生地、縫製工場によって異なります。年末年始やお盆の期間は、通常より日数がかかることがあります。成人式の前は、注文が集まる時期でもあるので、早めの行動が安心です。

予約の要否は店によって違います。予約なしで来店できる店もありますが、混雑時は待ち時間が出ることがあるため、日時が決まっているなら予約しておくとスムーズです。

POINT オーダーは、成人式の2〜3か月前までに注文すると安心です。直前だと、希望の生地やデザインを選びにくくなる場合があります。

オーダーか既製品かで迷ったときは、次の順番で考えると決めやすくなります。

  1. 成人式まで、あと何か月あるかを確認する
  2. 「サイズ感」と「個性」のどちらを優先したいかを決める
  3. 予算の上限を決め、小物代も含めて考える
  4. 実際に店で試着し、スタッフに相談する

時間に余裕があって、体にぴったり合う一着が欲しいならオーダー、すぐに用意したい、実物を見て決めたいなら既製品が向いています。どちらも、サイズ確認を丁寧に行えば、満足のいく一着になります。

▶ 動画で確認:成人式オーダースーツの5つの要点

オーダースーツ専門店のプロが、サイズ感・色・素材・汎用性・コスパの5点から成人式スーツの選び方を解説する動画です。オーダーと既製品を比べるこの節で、オーダーを選ぶ理由の裏づけになります。

出典:テーラーブレイズ「【成人式オーダースーツ】プロが教える絶対に後悔しない5つのポイント|完全ガイド」(YouTube・約10分)

成人式のあとも着回せる?状況別の選び方チェック

成人式のためだけに買うのは、少しもったいないと感じる方もいるでしょう。実は、色や小物の選び方しだいで、成人式のあとも幅広く着回せます。

汎用性の高いカラーのスーツなら、リクルートやビジネスの場でも活用できます。また、華やかなカラーなら、セレモニーやカジュアルなシーンで楽しめます。

成人式のあとに予定されている同窓会に、同じスーツで出るか、別のスーツを用意するかで悩む方もいます。そうしたときは、スーツは同じにして、シャツやネクタイ、チーフなどの小物を変える方法が、無駄のない選択です。

状況別に、おすすめの選び方を整理しました。

あなたの状況 おすすめの選び方
就職活動やビジネスでも使いたい 紺やグレーなど、汎用性の高い色の無地やそれに近いものを選ぶ
成人式で個性を出したい スーツは定番色にして、ネクタイやチーフ、シャツで華やかさを出す
華やかな色や柄に挑戦したい 成人式やセレモニー向けと割り切り、小物は落ち着いた色でまとめる
すでにスーツを持っている 小物を新しくして、手持ちのスーツで出る方法も検討する
黒のスーツを持っている 柄のあるネクタイやブラウン系の小物で、礼服っぽさをやわらげる
費用を最優先したい 手持ちのスーツと小物の工夫か、レンタルを検討する
同窓会にも着ていきたい スーツは1着にして、シャツとネクタイを替えて雰囲気を変える

着回しを重視するなら、紺のスーツを軸に考えるのが安心です。小物を変えれば、成人式でもビジネスでも違和感なく着られます。

ベストを加えたスリーピースにしておけば、ベストを外してスーツとして着ることもできます。同じ一着でも、着こなしの幅が広がります。

靴は黒を選ぶと、成人式のあとも冠婚葬祭や就職活動など、多くの場面で使えます。ベルトも靴と同じ色にしておくと、組み合わせに迷いません。

最後に、購入前の最終チェックリストを用意しました。当てはまるかどうか、確認してみてください。

  • 成人式のあとにスーツを着る予定を、ざっくり決めている
  • 色は、着回しを重視するか、華やかさを重視するか決めた
  • 試着して、肩・袖・丈・ウエストのバランスを確認した
  • パンツの裾は、靴を履いた状態で確認した
  • シャツ・ネクタイ・チーフの色数を絞った
  • 靴とベルトの色をそろえた
  • 予算に、小物代や直し代も含めて考えた
  • オーダーの場合は、成人式の2〜3か月前を目安に注文する予定でいる
POINT スーツ本体は着回しを意識して選び、成人式らしさは小物で足すと、無駄なく長く使えます。

成人式のスーツは、色・サイズ・小物の3つを押さえれば、初めてでも十分におしゃれに決まります。自分に合った一着を見つけて、晴れの日を気持ちよく迎えてください。