「名古屋名物の味噌煮込みうどんで有名なお店は?」
と聞かれると、名古屋人はもちろん、名古屋人以外の人でも、ほとんどが「山本屋」と答えると思います。
その山本屋には「山本屋本店」と「山本屋総本家」があるんです。
名古屋人でも、この2つのお店の違いがはっきりわからない人が多いため、観光で名古屋に来る人にとっては、さっぱりわかりませんよね。
食べログで、山本屋本店と山本屋総本家の口コミを見ても、間違えて投稿している人がけっこういます。
私は遠方から友達が名古屋に遊びに来るときに「名古屋名物の味噌煮込みうどんが食べたい」とリクエストされることがよくあります。
そのときにいつも悩むのが「山本屋本店か山本屋総本家のどちらに行くか?」です。
最終的には2つのお店の違いで選ぶというよりは、友達からの観光地のリクエストから考えて、便利な場所にある方を選んでいます。
今回は、そんな名古屋人にとっても悩ましい、味噌煮込みうどんで有名な山本屋本店と山本屋総本家の違いについて、インターネットで調べたり、実際にお店に電話をしていろいろと確認しました。
それらをまとめましたので、お伝えしますね。
山本屋本店と山本屋総本家の違いは?
ここでは山本屋本店と山本屋総本家の違いを、下記の項目に分けて比較していきたいと思います。
- 味噌煮込みうどんのメニューや値段
- 味噌煮込みうどん以外のメニューや値段
- 創業年と設立年
- 出店地域と店舗数
それぞれについてお伝えしますね。
味噌煮込みうどんのメニューや値段を比較!
山本屋本店と山本屋総本家は言うまでもなく、味噌煮込みうどんが看板メニューです。
この2つのお店は、味噌煮込みうどんの味噌、麺、出汁、土鍋など、全てにおいてこだわっていますので、どちらの味噌煮込みうどんもおいしいです。
これは優劣をつけたくないという訳ではなく、どちらの味噌煮込みうどんも本当においしくて、私のような素人には違いがわかりません。
グルメの方や評論家の方、または同時に食べ比べをすればわかるかもしれませんが、実際には味の記憶も曖昧で、さらには味噌煮込みうどんを食べたときの空腹状態や体調も影響します。
確かなのは、山本屋本店も山本屋総本家も、いつもおいしかったと満足できる味です。
ただ、メニューを見ると、山本屋本店と山本屋総本家の特色が見えてきますので、それぞれの味噌煮込みうどんのメニューを中心にお伝えしたいと思います。
山本屋本店の味噌煮込みうどんのメニューや値段は?
山本屋本店には通常メニューの味噌煮込みうどんが約7種類、季節限定の味噌煮込みうどんが約9種類あります。
山本屋本店では、味噌煮込みうどんを注文すると無料でお漬物が出てきて、そのお漬物はおかわりが自由なんです。
味噌煮込みうどんのお得なランチメニューがあり、お漬物はもちろん、ごはんも付いておかわり自由なので、たくさん食べられますね。
ランチメニューは店舗によって取り扱いがないところもあります。
山本屋本店の味噌煮込みうどんのメニューをご紹介します。
ここで、ご紹介するメニューの値段は、山本屋本店の大門本店のものです。
エスカ店、JR名古屋駅店など、名古屋駅周辺にある店舗は、テナント料の高さや観光客が多く訪れる関係なのか、大門本店よりも100円~200円ぐらい高く値段となっています。
味噌煮込みうどん:1,080円(税込)
定番の味噌煮込みうどんで、玉子、かまぼこ、ネギが入っています。
天ぷら入り味噌煮込みうどん:1,620円(税込)
うどんと一緒に煮込まれた天ぷらの衣はトロトロで、味噌の味がしっかり染み込んでいます。
豚ニンニク入り味噌煮込うどん:1,728円(税込)
夏限定の味噌煮込みうどんです。
鹿児島産のジャンボニンニクスライスと豚肉がたくさん使われていて、夏バテの身体を元気にしてくれます。
牡蠣入り味噌煮込うどん:2,180円(税込)
冬限定の味噌煮込みうどんです。
大粒の牡蠣が入っているため、、魚介のスープが味わえます。
山本屋本店の特徴をまとめました。
- 味噌煮込みうどんのメニューが豊富
- 味噌煮込みうどんは全て卵入り
- お漬物が無料&おかわり自由
- ごはんを注文するとおかわり自由
- ランチメニューあり(店舗によってはない)
山本屋総本家の味噌煮込みうどんのメニューや値段は?
山本屋総本家では、「味噌煮込みうどん」とは言わず、「煮込みうどん」と呼びますが、ここではメニューの表記以外では、「味噌煮込みうどん」に統一しますね。
ここでは、ご紹介するメニューの値段は、山本屋総本家の本家(本店)のものですが、他の店舗も同じ値段、または数十円の違いです。
山本屋総本家には、4種類~8種類のシンプルな味噌煮込みうどんがあります。
普通煮込みうどん(1,055円・税込)に下記の具材を入れるかどうかで値段が変わります。
- 玉子:普通煮込みうどんにプラス56円
- かしわ:普通煮込みうどんにプラス567円
- 親子(玉子とかしわ):普通煮込みうどんにプラス623円
普通煮込みうどん:1,055円(税込)
店舗によっては、「金シャチ煮込みうどん」や「山菜玉子入煮込うどん」など、店舗オリジナルの味噌煮込みうどんを取り扱っている店舗もあります。
金シャチ煮込みうどん(金シャチ横丁店):1,932円(税込)
エビフライを名古屋城の象徴である金シャチに見立てた味噌煮込みうどんです。
山菜玉子入煮込うどん(松坂屋店・名鉄店):1,397円(税込)
季節の山菜やエノキ茸が入った味噌煮込みうどんです。
山本屋総本家には、山本屋本店にあるようなランチメニューや無料のお漬物などはありません。
山本屋総本家の特徴をまとめました。
- シンプルな味噌煮込みうどん
- 国産小麦100%のうどんを使用
山本屋本店と山本屋総本家の味噌煮込みうどんのメニューをまとめると下記のようになります。
- 味噌煮込みうどん:1,080円(税込)
- 天ぷら入り味噌煮込みうどん:1,620円(税込)
- 豚ニンニク入り味噌煮込うどん:1,728円(税込)
- 牡蠣入り味噌煮込うどん:2,180円(税込)
■山本屋総本家
- 普通煮込みうどん:1,055円(税込)
- 金シャチ煮込みうどん(金シャチ横丁店):1,932円(税込)
- 山菜玉子入煮込うどん(松坂屋店・名鉄店):1,397円(税込)
山本屋本店は定番メニューの種類が多く、山本屋総本家は店舗オリジナルのメニューが多いですね。
次は、山本屋本店と山本屋総本家の味噌煮込みうどん以外のメニューの違いをお伝えします。
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味噌煮込みうどん以外のメニューや値段を比較!
山本屋本店と山本屋総本家の味噌煮込みうどん以外のメニューをご紹介します。
山本屋本店の味噌煮込みうどん以外のメニューや値段は?
ここで、ご紹介するメニューの値段は、山本屋本店の大門本店のものです。
名古屋駅周辺にある店舗では、メニューの取り扱いがなかったり、値段が少し高くなります。
山本屋本店の食事のメニューは、基本的に味噌煮込みうどんだけなのですが、夏季限定で「冷やしうどん」が販売される店舗もあります。
冷やしゴマ酢肉うどん:1,080円(税込)
山本屋本店は、名古屋コーチンネギマ、味噌もつ焼きなど、おつまみのメニューが充実しています。
名古屋コーチンネギマ:950円(税込)
味噌もつ焼き:950円(税込)
山本屋総本家の味噌煮込みうどん以外のメニューや値段は?
山本屋総本家の本家(本店)には、おつまみはありますが、味噌煮込みうどん以外の食事のメニューありません。
ここでは、メニューが豊富にある山本屋総本家の名鉄店や松坂屋店のメニューを中心にご紹介します。
名鉄店や松坂屋店には、きしめんのメニューがあります。
ざるきしめん:964円(税込)
海老おろしきしめん:2,150円(税込)
山本屋本店は、味噌でじっくり煮込んだおでんが人気です。
味噌おでん(1皿3品):432円(税込)
山本屋本店と山本屋総本家の味噌煮込みうどん以外のメニューをまとめると下記のようになります。
- 冷やしゴマ酢肉うどん:1,080円(税込)
- 名古屋コーチンネギマ:950円(税込)
- 味噌もつ焼き:950円(税込)
■山本屋総本家
- ざるきしめん:964円(税込)
- 海老おろしきしめん:2,150円(税込)
- 味噌おでん(1皿3品):432円(税込)
山本屋本店は夏季限定のメニュー以外はおつまみ中心、山本屋総本家は「きしめん」がありますので、山本屋総本家の方が味噌煮込みうどん以外のお食事メニューは充実していますね。
次は、山本屋本店と山本屋総本家の創業年と設立年の違いをお伝えします。
創業年と設立年の比較!
山本屋本店と山本屋総本家の公式サイトには、それぞれ創業年と設立年の記載があります。
山本屋本店の創業年と設立年
山本屋本店の創業年と設立年は下記のとおりです。
- 明治40年(1907年):創業
- 昭和35年(1960年):株式会社山本屋本店の設立
山本屋総本家の創業年と設立年
山本屋総本家の創業年と設立年は下記のとおりです。
- 大正14年(1925年):創業
- 昭和29年(1954年):合資会社山本屋の設立
創業年と設立年のまとめ
山本屋本店と山本屋総本家の創業年を比較すると下記のようになります。
創業は、山本屋本店の方が山本屋総本家より、18年早いのですが、会社の設立は山本屋総本家の方が山本屋本店より6年早くなっています。
「創業」か「設立」のどちらが早い方が、「元祖」となるかはわかりませんが、どちらも歴史があるお店ですね。
次は、山本屋本店と山本屋総本家の出店地域と店舗数の違いをお伝えします。
出店地域と店舗数の比較!
山本屋本店と山本屋総本家の出店地域と店舗数を見ていくと、それぞれの考えが見えてきます。
山本屋本店の出店地域と店舗数
山本屋本店の出店地域と店舗数は下記のとおりです。
- 愛知県名古屋市:12店舗
- 愛知県一宮市:1店舗
- 岐阜県岐阜市:1店舗
- 三重県四日市市:1店舗
- 合計:15店舗
山本屋本店は名古屋市を中心に東海三県に店舗があり、本店は名古屋市中村区にある「山本屋本店 大門本店」です。
山本屋本店の公式サイトにもありますが、山本屋本店は直営のみの店舗となっていて、本社が目の届くところにしか店舗を構えないそうです。
そのため、今のところ、遠くても岐阜県と三重県の店舗となっています。
地方から名古屋に来た友達に「山本屋本店の味噌煮込みうどんは、こっちでしか食べられないよ」と自慢気に語ることができます。
山本屋総本家の出店地域と店舗数
山本屋総本家の出店地域と店舗数は下記のとおりです。
- 愛知県名古屋市:5店舗
- 愛知県豊田市:1店舗
- 東京都千代田区:1店舗
- 合計:7店舗
山本屋総本家は、愛知県と東京に店舗があり、本家(本店)は名古屋市中区栄にある「山本屋総本家 本家」です。
山本屋本店との大きな違いは、東京に進出している点です。
「東京にいる人たちにも、山本屋総本家の味噌煮込みうどんが食べてもらえて嬉しい」
と思う反面、
「名古屋じゃなくても、東京で山本屋総本家の味噌煮込みうどんが食べられる」
ということにもなります。
そのため、地方から名古屋に遊びに来た友達を山本屋総本家に連れて行くときには、
「この山本屋総本家っていうお店は、味噌煮込みうどんがおいしくて、とても有名だよ」
「ただ、東京にも店舗がるんだけど、それでも大丈夫かな?」
といつも聞くようにしています。
なぜなら、過去に東京の友達を山本屋総本家に連れて行った後に、「せっかく名古屋に遊びに来たのだから、名古屋でしか行けないお店に行きたかったのに」と言われてことがあるからです。
その友達は、軽い気持ちで言っただけなのですが、私も地方に遊びに行ったときには、そこでしか食べられない味を体験したいので、友達が言っていることに納得しました。
山本屋本店と山本屋総本家の店舗数の違いは下記のようになります。
山本屋本店の方が東海地方限定で店舗数は多く、山本屋総本家は店舗数は少ないのですが、東京に進出している点が大きな違いですね。
今回は、山本屋本店と山本屋総本家の違い、味噌煮込みうどんのメニューや値段の比較しました。
山本屋本店と山本屋総本家はどちらに行こうか悩みますよね。
私は地方から名古屋に友達が遊びに来たときには、観光ルート次第で、山本屋本店か山本屋総本家のどちらに行くかを決めることが多いのですが、おすすめを聞かれたら「山本屋本店」と答えると思います。
山本屋本店は名古屋を中心とした東海地方にしか店舗がなく、お漬物が無料でおかわり自由だからです。
さらに山本屋本店の店舗によっては、ランチメニューがあるため、味噌煮込みうどんの値段もお得になります。
山本屋総本家にも、人気の味噌おでんがあったり、名鉄や松坂屋のデパートに入っていますので、山本屋本店にはない良さがあります。
機会があれば、ぜひ2つのお店の味噌煮込みうどんを食べ比べてみるのもいいですね。
本店のお漬物は最高に美味しい!あれがおかわり自由なんて太っ腹。しかもお漬物に使う白醤油が絶品。薄く澄んで透明な醤油。でもしっかり醤油の味わいがあります。
2023末にお漬物のおかわり無料が無くなりました。
材料費の高騰が要因のようです。
この違いつい最近まで全く気がつきませんでした。
私は東京の人間ですが、月二回ほど山本屋本店名古屋インター南で食事をしています。
都内、秋葉原にも店舗がありたまに行きますが、何となく何か違うと思っていました。
本当につい最近店名の違いに気が付いてお店の方に聞いてみましたが、バイトの方なのかいまいち良く分かっていない様でした。
お陰様でこの記事で大変スッキリしました。
明日も名古屋に行くのでいつも以上に美味しく食べる事ができそうです。
名古屋の山本屋のことを調べてくださってありがとうございます。
ただ、一点追加事項としてお伝えしたいです。
山本屋総本家は、うどんの打粉に蕎麦粉が使われています。
山本屋本店は使われていないのです。
私自身がそばアレルギーなので、気をつけています。
山本屋総本家の紹介欄に、国産小麦100%とだけ書かれていたので気になりました。
いらぬことかと思いましたが、投稿させていただきました。
両山本屋の関係性ってあるんですかねー???