小学生の課題図書10年分まとめ|低学年・中学年・高学年 全120冊一覧【2017年~2026年】

小学生の課題図書10年分まとめ 2017年度から2026年度 全120冊 勉強

夏休みの読書感想文でまず迷うのが「どの本を読ませるか」。課題図書は毎年、小学校低学年・中学年・高学年それぞれに4冊ずつ選ばれます。ところが公式サイトに残っているのは基本的にその年の分だけで、「去年は何だったか」「兄姉のときの本を下の子に読ませたい」と思っても、まとめて見られる場所がありません。

そこでこのページでは、2017年度(第63回)から2026年度(第72回)までの10年分・小学生向け全120冊を、年度別・学年別に一覧にまとめました。学年に合う一冊を探すときの参考にしてください。

  1. この記事の内容
  2. 課題図書とは? 毎年12冊が選ばれる仕組み
  3. 学年別・失敗しない選び方
    1. 低学年(1・2年生)は「絵で入れる本」を
    2. 中学年(3・4年生)は「主人公の年齢」で選ぶ
    3. 高学年(5・6年生)は「テーマ」で選ぶ
    4. 迷ったら「薄い本」から
  4. 年度別リスト(10年分・全120冊)
    1. 2026年度(第72回)の課題図書
      1. 小学校低学年(1・2年生)
      2. 小学校中学年(3・4年生)
      3. 小学校高学年(5・6年生)
    2. 2025年度(第71回)の課題図書
      1. 小学校低学年(1・2年生)
      2. 小学校中学年(3・4年生)
      3. 小学校高学年(5・6年生)
    3. 2024年度(第70回)の課題図書
      1. 小学校低学年(1・2年生)
      2. 小学校中学年(3・4年生)
      3. 小学校高学年(5・6年生)
    4. 2023年度(第69回)の課題図書
      1. 小学校低学年(1・2年生)
      2. 小学校中学年(3・4年生)
      3. 小学校高学年(5・6年生)
    5. 2022年度(第68回)の課題図書
      1. 小学校低学年(1・2年生)
      2. 小学校中学年(3・4年生)
      3. 小学校高学年(5・6年生)
    6. 2021年度(第67回)の課題図書
      1. 小学校低学年(1・2年生)
      2. 小学校中学年(3・4年生)
      3. 小学校高学年(5・6年生)
    7. 2020年度(第66回)の課題図書
      1. 小学校低学年(1・2年生)
      2. 小学校中学年(3・4年生)
      3. 小学校高学年(5・6年生)
    8. 2019年度(第65回)の課題図書
      1. 小学校低学年(1・2年生)
      2. 小学校中学年(3・4年生)
      3. 小学校高学年(5・6年生)
    9. 2018年度(第64回)の課題図書
      1. 小学校低学年(1・2年生)
      2. 小学校中学年(3・4年生)
      3. 小学校高学年(5・6年生)
    10. 2017年度(第63回)の課題図書
      1. 小学校低学年(1・2年生)
      2. 小学校中学年(3・4年生)
      3. 小学校高学年(5・6年生)
  5. よくある質問
    1. 過去の課題図書で感想文を書いてもいいの?
    2. 学年が違う本を読んでもいい?
    3. 図書館で借りられる?
    4. 古い年度の本が見つからない
  6. 出典

この記事の内容

課題図書とは? 毎年12冊が選ばれる仕組み

ここでいう課題図書は、全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催する「青少年読書感想文全国コンクール」で毎年指定される本のことです。小学校低学年・中学年・高学年・中学校・高等学校の5つの部門があり、小学校の3部門はそれぞれ4冊ずつ。つまり小学生向けは毎年12冊です。

感想文を書くときは、この課題図書から選ぶ「課題読書」と、自分で選んだ本で書く「自由読書」のどちらでも応募できます。学校によっては課題図書からの選択を指定される場合があるので、まず学校の案内を確認してください。

課題図書は例年春(3〜5月ごろ)に発表され、6月ごろから書店の店頭に並びます。夏休みに入ってからだと図書館でも書店でも品薄になりやすいので、読ませたい本が決まっているなら早めに手配しておくと安心です。

学年別・失敗しない選び方

低学年(1・2年生)は「絵で入れる本」を

低学年の4冊は絵本・写真絵本が中心です。文字数が少ないぶん、読んだあとに「どこが好きだった?」「自分だったらどうする?」と親が声をかけると、そのまま感想文の材料になります。物語だけでなく、生きものや食べもののしくみを扱ったノンフィクション寄りの絵本も毎年1〜2冊入るので、お話が苦手な子はそちらから入るほうが書きやすいことが多いです。

中学年(3・4年生)は「主人公の年齢」で選ぶ

中学年になると読み物の割合が増え、100ページ前後の作品が中心になります。選ぶときは主人公が自分と同じくらいの年齢かどうかを見てください。「自分だったら」と重ねやすい本のほうが、感想文の筆が確実に進みます。

高学年(5・6年生)は「テーマ」で選ぶ

高学年の課題図書は、戦争・環境・障害・貧困など、社会的なテーマを扱った作品が毎年入ります。読み応えはありますが、そのぶん子ども自身が関心を持てるテーマかどうかで決めるのが近道です。興味のないテーマの本を無理に読ませると、あらすじの写しで終わってしまいがちです。

迷ったら「薄い本」から

読書が得意でない子ほど、まず1冊読み切った成功体験が大事です。同じ学年の4冊の中でいちばんページ数の少ない本、あるいは絵の割合が多い本を選ぶと、最後まで読めずに夏休み後半で困る事態を避けられます。

年度別リスト(10年分・全120冊)

新しい年度から順に並べています。書名・著者名・出版社は発表当時の課題図書一覧の表記です。

2026年度(第72回)の課題図書

小学校低学年(1・2年生)

まこちゃんとコトバロボ

まこちゃんとコトバロボ

村上しいこ 作 / たんじあきこ 絵 / 佼成出版社 / 1,540円

おばあちゃんが来るたびに買ってくるドリルにうんざりしたまこちゃんは、ある日そっと家を抜け出します。その先で出会ったのが、国語のことならなんでも教えてくれる「コトバロボ」でした。宿題を任せれば楽ができる——そう思っていたまこちゃんですが、だんだん「これでいいのかな」と迷いはじめます。ずるをする気楽さより、自分でできるようになるうれしさに気づいていく物語です。

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なにかいいことあった?

なにかいいことあった?

ミーシャ・アーチャー 作 / 石津ちひろ 訳 / BL出版 / 1,870円

「なにか いいこと あったかい?」。おじいちゃんにそう聞かれたダニエルが、いいことを探して公園を歩きまわります。できなかったことができるようになる、体が大きくなる、新しい命が生まれる——探してみると、いいことは思っていたより身近にありました。一日の終わりに親子で読みたい絵本です。

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ララのまほうのことば

ララのまほうのことば

グレーシー・ジャン さく / やのあやこ やく / 工学図書 / 1,980円

うだるように暑い夏の日、ララはバケツを持って空き地へ向かいます。「こんにちは、みどりのおともだち」と声をかけながら草花に水をやるのが、ララの日課だからです。ところがある日、外に出てはいけないと言われてしまいます。ララが心の中から呼びかけると——。かけた言葉が命を育てることを、静かに伝えてくれる一冊です。

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たねはいのちのおわりとはじまり

たねはいのちのおわりとはじまり

鈴木 純 著 / ブロンズ新社 / 1,540円

植物観察家の著者が、64種類のたねと芽ばえを写真で見せてくれる観察絵本です。ちがう植物なのに、はじまりはどれもたったひとつぶのたね。「そもそもたねって何だろう」という問いから、いのちがめぐるしくみに近づいていきます。読んだあと、散歩のときに足元を見る目が変わります。

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小学校中学年(3・4年生)

まだまだここから

まだまだここから

宇佐美牧子 作 / 酒井 以 絵 / ポプラ社 / 1,540円

四年生の蓮は、体育全般が得意なわけではないものの、泳ぎにはいくらか自信を持っていました。通うスイミングスクールで「特訓生」に選ばれる機会がめぐってきて、蓮はこれまでにないほど練習を重ねます。しかし検定で名前を呼ばれたのは、弟の凛のほうでした。努力が結果に結びつかなかったとき、その時間は無意味になってしまうのか。市民プールで出会う友人や家族との関わりのなかで、蓮は自分なりの答えを探していきます。

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それからぼくはひとりで歩く

それからぼくはひとりで歩く

アリシア・モリーナ 作 / 星野由美 訳 / 犬吠徒歩 絵 / ほるぷ出版 / 1,595円

5年生のハイメは、少し前まで特別支援学校に通っていて、いまは地域の小学校へ移ってきたところ。目の見えない児童はクラスで彼ひとりです。困る場面はあるものの、工夫を重ねて友だちをつくり、毎日を楽しんでいます。ある日、気になる女の子を家まで送った帰り道、ひとりでは乗ったことのないバスに乗ることになりました。11歳の、小さくて大きな冒険の一日です。

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おいしいお米をつくりたい!:ゆうちゃん、小学生で農家に弟子入りしました

おいしいお米をつくりたい!:ゆうちゃん、小学生で農家に弟子入りしました

谷本雄治 著 / 汐文社 / 1,980円

新宅佑輔くんは、中井知広さんという農家がつくるお米にほれこみ、小学2年生で弟子入りを志願しました。使われていなかった田をよみがえらせるところから始まった米づくりは、台風や虫、伸び続ける雑草との闘いの連続です。ひとりの小学生の挑戦と、それを見守る大人たちのやりとりを追ったノンフィクションです。

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宇宙でウンチ:みんなの知らない宇宙トイレのひみつ

宇宙でウンチ:みんなの知らない宇宙トイレのひみつ

A・ボンドー=ストーン、C・ホワイト 作 / L・ケンセス 絵 / 千葉茂樹 訳 / あすなろ書房 / 1,650円

宇宙飛行士はトイレをどうしているのか——子どもが必ず気になるこの疑問に、まるごと一冊で答える絵本です。無重力で用を足すという難題に科学者たちがどう挑んできたのか、うまくいかなかった試みも含めて描かれます。笑いながら読めて、読み終わると宇宙開発の地道さが伝わってきます。

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小学校高学年(5・6年生)

ポジション!

ポジション!

高田由紀子 作 / 岩崎書店 / 1,650円

スポーツは苦手なのに、背が高いという理由だけでミニバスケチームに誘われた芽吹。何かが変わるかもしれないと入団を決めますが、後輩が入ってくると早々に戦力外の目で見られ、自信をなくしてしまいます。そんなとき、車いすバスケに打ち込むルイの姿に背中を押され、もう一度自分の居場所を探しはじめます。

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リヒト!

リヒト!

イノウエミホコ 作 / 文研出版 / 1,650円

祖母の節さんが理人に託したのは、中身のわからない封筒でした。節さんは何を伝えたかったのか。そもそも節さんは、どんな人だったのか。疑問を抱えたまま、理人は苦手なあの子とドイツへ向かうことになります。光あふれるクリスマスマーケットで、理人が受け取ったものとは。

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ミシュカ

ミシュカ

エドワルト・ファン・デ・フェンデル、アヌッシュ・エルマン 作 / アネット・スカープ 絵 / 野坂悦子 訳 / 静山社 / 1,815円

9歳のロヤはアフガニスタンで生まれ、いまは遠く離れた国で暮らしています。自分のことを話す相手は、うさぎのミシュカです。故郷を離れざるをえなかった家族が、ようやくたどり着いた場所で手にした穏やかな日々。そこに至るまでの道のりを、ロヤはだれかに聞いてほしかったのです。

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キミの一歩アフリカ:ゾウを食べるにはひと口ずつ

キミの一歩アフリカ:ゾウを食べるにはひと口ずつ

味田村太郎 文 / あかね書房 / 1,980円

アフリカ各国で暮らした著者が、現地で出会った子どもたちを描いたノンフィクションです。砂漠化による食糧不足、貧困、野生動物の保護——大きすぎる問題を前に、折り紙やプログラミング、チェス、環境活動で一歩を踏み出す姿が並びます。物語が苦手な子にも読みやすい構成です。

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2025年度(第71回)の課題図書

小学校低学年(1・2年生)

ライオンのくにのネズミ

ライオンのくにのネズミ

さかとく み雪 作 / 中央公論新社 / 1,760円

父親の転勤で、ねずみの一家はライオンのくにへ引っ越すことになりました。ライオンが怖くてたまらない子ねずみでしたが、あるできごとをきっかけに、ライオンと正面から向き合うことになります。使う言葉も習慣も体の大きさも違う相手と、わかりあうことはできるのか。優しさと勇気について考えられる絵本です。

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ぼくのねこポー

ぼくのねこポー

岩瀬成子 作 / 松成真理子 絵 / PHP研究所 / 1,430円

帰り道で見つけたねこを、雨に濡れてしまうからと家に連れて帰った「ぼく」。飼い主が見つからなかったので、「ポー」と名前をつけて飼いはじめます。ところが転校してきた森くんが「うちのねこがいなくなった」と話すのを聞いて、胸が急にドキドキしはじめました。どんなねこか、知りたくなかった——。揺れる心を丁寧に描いた一冊です。

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ともだち

ともだち

リンダ・サラ 作 / ベンジー・デイヴィス 絵 / しらいすみこ 訳 / ひさかたチャイルド / 1,760円

ぼくとエトは、いつも丘の上に段ボール箱を運んで遊ぶ仲良しでした。そこへシューがやってきて、エトはシューと遊ぶようになります。仲間はずれにされた気がしたぼくは、二人から離れていきました。もう丘へなんか行くもんか——そう思っていたある日、二人がぼくを呼びに来ます。友だちが増えるときのもやもやを、そのまま描いた絵本です。

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ワレワレはアマガエル

ワレワレはアマガエル

松橋利光 文・写真 / アリス館 / 1,870円

「ワレワレ、アマガエルだろう!」。アマガエル自身が語り手になって、自分たちの体のしくみを紹介していく写真絵本です。産卵からおたまじゃくし、そして冬眠まで、一年のくらしを追いかけます。まじめな解説より、こういう語り口のほうが頭に残る子は多いはずです。

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小学校中学年(3・4年生)

ふみきりペンギン

ふみきりペンギン

おくはらゆめ 作・絵 / あかね書房 / 1,430円

ふみきりでペンギンの話を聞く3年生のゆうと。白いヘビのうわさを確かめたいるり。鏡の中のライオンに会うななこ。天気を占うフクロウが見えるそうすけ。四人の子どもたちの、少し不思議な物語が並びます。「ふつうってなんだろう」という不安に、決めつけずに寄り添ってくれる一冊です。

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バラクラバ・ボーイ

バラクラバ・ボーイ

ジェニー・ロブソン 作 / もりうちすみこ 訳 / 黒須高嶺 絵 / 文研出版 / 1,540円

目だけを出したバラクラバ帽をかぶったまま、転入生のトミーがやってきました。なぜ帽子を脱がないのか。あの下には何が隠れているのか。ぼくとドゥミサニの退屈だった毎日は、「バラクラバ・ボーイ」の登場でがらりと変わっていきます。

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たった2℃で…:地球の気温上昇がもたらす環境災害

たった2℃で…:地球の気温上昇がもたらす環境災害

キム・ファン 文 / チョン・ジンギョン 絵 / 童心社 / 1,980円

地球の気温が2℃上がると、何が起きるのか。ノーベル物理学賞を受けた眞鍋淑郎さんの気候モデルが示したこの数字を、絵と構成で直感的に見せてくれる絵本です。たった2℃という言葉の軽さと、実際に起きることの重さのギャップが、そのまま感想文の入り口になります。

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ねえねえ、なに見てる?

ねえねえ、なに見てる?

ビクター・ベルモント 絵と文 / 金原瑞人 訳 / 河出書房新社 / 1,793円

同じ部屋にいる家族でも、目に入るものは一人ひとり違います。研究の仕事をする母、ゲームに夢中の父、楽器を演奏する叔父——それぞれが何を見て、どう感じているのか。読み手にも「きみにはどう見える?」と問いかけてきます。多様性や他者理解を、説明ではなく体験として手渡してくれる絵本です。

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小学校高学年(5・6年生)

ぼくの色、見つけた!

ぼくの色、見つけた!

志津栄子 作 / 末山りん 絵 / 講談社 / 1,650円

トマトが見分けられない、肉が焼けたタイミングがわからない。そこから色覚障がいがわかった信太朗は、すっかり自信をなくしてしまいます。母は悪気なく「かわいそう」と言い、クラスメイトには似顔絵のくちびるの色をからかわれる。学年が上がって自分に向き合ってくれる担任と出会い、信太朗の見方は少しずつ変わっていきます。

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森に帰らなかったカラス

森に帰らなかったカラス

ジーン・ウィリス 作 / 山﨑美紀 訳 / 徳間書店 / 1,760円

1957年、ロンドン郊外。11歳のミックは森でけがをしたニシコクマルガラスのヒナを見つけ、「ジャック」と名づけて手当てします。一度は森に帰そうとしたものの、ジャックは両親が営むパブに居ついてしまいました。電車で隣町まで運ばれたり、よその人に連れていかれたり。ロンドン動物園の元飼育員の少年時代をもとにした実話です。

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マナティーがいた夏

マナティーがいた夏

エヴァン・グリフィス 作 / 多賀谷正子 訳 / ほるぷ出版 / 1,760円

11歳の夏休み、ピーターにはやりたいことがありました。「生き物発見ノート」を完成させること、認知症のおじいちゃんの世話をすること、そしてけがをしたマナティーを守ること。すべてうまくやれるはずだったのに——。変わっていくものと向き合う勇気をくれる、ひと夏の物語です。

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とびたて!みんなのドラゴン:難病ALSの先生と日明小合唱部の冒険

とびたて!みんなのドラゴン:難病ALSの先生と日明小合唱部の冒険

オザワ部長 著 / 岩崎書店 / 1,650円

人前で話すのが苦手なマナミが通う小学校には、部活動が合唱部ひとつだけありました。歌のうまさだけではない部員たちの姿にひかれ、マナミは入部します。そして新学期、顧問として現れた先生は、あることを胸にしまっていました。難病ALSと向き合いながら子どもたちと過ごした日々を追ったノンフィクションです。

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2024年度(第70回)の課題図書

小学校低学年(1・2年生)

アザラシのアニュー

アザラシのアニュー

あずみ虫 作 / 童心社 / 1650円

寒い冬のある日、北の海の氷の上でタテゴトアザラシの赤ちゃんが生まれました。お母さんがつけてくれた名前は「アニュー」。お乳を飲んですくすく育っていたある日、お母さんが海へ出かけていきます——。アラスカに滞在して制作する絵本作家が描く野生動物の物語で、巻末にはアザラシの生態を解説するページもついています。

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ごめんねでてこい

ごめんねでてこい

ささきみお 作・絵 / 文研出版 / 1320円

しばらくのあいだ、はなちゃんは大好きな祖母の家で暮らすことになりました。優しい祖母と過ごす時間は楽しいはずなのに、勝手の違う生活が続くうちに、胸の中にもやもやがたまっていきます。そしてとうとう、口をついて出たのはきつい一言。言ってしまったあとに残る重い気持ちを、はなちゃんはどうするのでしょう。

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おちびさんじゃないよ

おちびさんじゃないよ

マヤ・マイヤーズ 文 / ヘウォン・ユン 絵 / まえざわあきえ 訳 / イマジネイション・プラス / 1870円

テンちゃんは体の小さな女の子。まわりは子ども扱いしてくるけれど、できることも知っていることもたくさんあります。ある日、テンちゃんより小さいかもしれないマルくんが転校してきました。いじめっ子がマルくんに近づいてきたとき、テンちゃんは——。小さいことは弱いことではない、と伝えてくれる絵本です。

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どうやってできるの?チョコレート

どうやってできるの?チョコレート

田村孝介・立協卓 写真 / ダンデライオン・チョコレート・ジャパン 監修 / ひさかたチャイルド / 1430円

カカオの実が、あの板チョコレートになるまで。豊富な写真としかけページで、工程を順番に追いかけます。原料が食べ物に変わっていく不思議さと同時に、それを支える人の仕事にも自然と目が向く構成です。食べることが好きな子にぴったりの一冊です。

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小学校中学年(3・4年生)

いつかの約束1945

いつかの約束1945

山本悦子 作 / 平澤朋子 絵 / 岩崎書店 / 1430円

「あたしは、関根すず。9さい!」。自分は9歳だと言うおばあさんに出会ったゆきなとみくは、一日いっしょに町を歩き回ることになります。後日、二人は思いがけない場所で彼女と再会しました。残されたメッセージに込められていた思いとは——。忘れられない夏の一日を描いた物語です。

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じゅげむの夏

じゅげむの夏

最上一平 作 / マメイケダ 絵 / 佼成出版社 / 1650円

天神集落の小学4年生、仲よし4人組のひとりであるかっちゃんは、筋ジストロフィーとともに暮らしています。とはいえ幼い頃から一緒に育ったぼくらにとって、かっちゃんは特別扱いする相手ではなく、ただの親友です。その夏、かっちゃんが「川に飛び込みたい」と口にしました。この集落では、川へのダイブは大人へ一段のぼる通過儀礼のようなもの。ぼくらは計画を立てはじめます。

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さようならプラスチック・ストロー

さようならプラスチック・ストロー

ディー・ロミート 文 / ズユェ・チェン 絵 / 千葉茂樹 訳 / 光村教育図書 / 1760円

5千年前に発明されたストローが、なぜ今になって問題になっているのか。発明と改良の歴史から、使い捨てプラスチックが海の生き物に与える影響、そして解決策までを追ったノンフィクションです。へらす・再利用する・資源にする・ことわるという4つのRで、できることから考えられます。

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聞いて聞いて!:音と耳のはなし

聞いて聞いて!:音と耳のはなし

髙津修・遠藤義人 文 / 長崎訓子 絵 / 福音館書店 / 1760円

音は、ふるえる空気の波です。左右の耳に届く音にはわずかなズレがあり、脳はその差から音のする方向や場所の響きを判断しています。二つの耳で聞くから、音の風景は立体的になる——オーディオに精通した著者が、あたりまえすぎて考えたことのない「聞こえる」を解きほぐしてくれます。

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小学校高学年(5・6年生)

ぼくはうそをついた

ぼくはうそをついた

西村すぐり 作 / 中島花野 絵 / ポプラ社 / 1650円

広島に住む5年生のリョウタは、祖父から、原爆で亡くなった大おじミノルの話を聞きます。平和学習で資料館にも行ったけれど、どこか遠い昔のことに感じていました。祖父の話をきっかけに、リョウタはミノルの足跡をたどりはじめます。憧れの先輩レイもまた、原爆で子どもを亡くした曾祖母のことで悩んでいて——。

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ドアのむこうの国へのパスポート

ドアのむこうの国へのパスポート

トンケ・ドラフト、リンデルト・クロムハウト 作 / リンデ・ファース 絵 / 西村由美 訳 / 岩波書店 / 1980円

ある作家の家には、くぐるために特別なパスポートがいるという不思議なドアがありました。手紙のやりとりを通じて、クラスの子どもたちはパスポートやビザを申請する課題に挑みます。書類をそろえていく過程で見えてくるのは、友だちの意外な一面と、自分でも気づいていなかった気持ちでした。オランダを代表する児童文学作家ふたりが、子どもたちへ向けて書いたエールのような物語です。

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図書館がくれた宝物

図書館がくれた宝物

ケイト・アルバス 作 / 櫛田理絵 訳 / 徳間書店 / 2090円

1940年、戦争が始まったばかりのロンドン。保護者がわりだった祖母を亡くした12歳・11歳・9歳の三きょうだいは、後見人がいないため遺産にも手をつけられません。弁護士のすすめで学童疎開に参加しますが、疎開先ではつらいことも多くありました。そんな日々の救いとなったのが、村の図書館でした。

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海よ光れ!:3・11被災者を励ました学校新聞

海よ光れ!:3・11被災者を励ました学校新聞

田沢五月 文 / 国土社 / 1540円

東日本大震災で避難所となった小学校で、被災した人たちと一緒に寝泊まりしていた子どもたち。自分たちに何ができるのかを考え、肩もみ隊をつくり、学校新聞を出しました。当時の子どもたちが何を感じ、どう動いたのかを、そのまま伝えるノンフィクションです。

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2023年度(第69回)の課題図書

小学校低学年(1・2年生)

それで、いい!

それで、いい!

礒みゆき 作 / はたこうしろう 絵 / ポプラ社 / 1430円

絵を描くのが大好きなきつねは、上手か下手かなんて考えずに、夢中で描いていました。ところが展覧会に出すよう勧められてから、「みんなが驚くようなすごい絵を描かなきゃ」と思うようになります。すると何を描いても不安ばかりで、あんなに楽しかった絵が、ちっとも楽しくありません。とうとう描けなくなってしまったきつねは——。

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よるのあいだに...:みんなをささえるはたらく人たち

よるのあいだに…:みんなをささえるはたらく人たち

ポリー・フェイバー 文 / ハリエット・ホブデイ 絵 / 中井はるの 訳 / BL出版 / 1760円

わたしがパジャマに着替えるころ、ママは大切な仕事に出かけていきます。町の安全を守る警察官、ニュースを伝えるレポーター。わたしが眠っている夜も、たくさんの人が働いて、みんなのくらしを支えてくれています。ふだん目にすることのない夜の仕事を、子どもの目線でたどる絵本です。

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けんかのたね

けんかのたね

ラッセル・ホーバン 作 / 小宮由 訳 / 大野八生 絵 / 岩波書店 / 1430円

夕方の家の中は、てんやわんやでした。いぬがねこを追いかけ回し、4人のきょうだいは取っ組み合い。事情を尋ねても、返ってくるのは「ぼくのせいじゃない」「わたしじゃない」ばかり。もとをたどると、いったい何が始まりだったのでしょう。言いわけを重ねる子どもたち、言いわけのできないいぬとねこ、そして何も言わなかったねずみが登場する絵童話です。

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うまれてくるよ海のなか

うまれてくるよ海のなか

高久至 しゃしん / かんちくたかこ ぶん / アリス館

海の中では、おとうさんやおかあさんが、だいじな卵を守っています。そばについて世話をしたり、見つからないように隠したり。赤ちゃんが生まれてくるまでのがんばりを、水中写真で見せてくれる絵本です。海の生きものの子育てを、これほど近くで見られる機会はなかなかありません。

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小学校中学年(3・4年生)

ライスボールとみそ蔵と

ライスボールとみそ蔵と

横田明子 作 / 塚越文雄 絵 / 絵本塾出版 / 1540円

代々みそを仕込んできた蔵のある家に育ったジュンにとって、父から家業に関心を持てと言われるのは苦痛でしかありませんでした。ところがロンドンから転校してきたユキちゃんに「あの蔵を見てみたい」と頼まれたことで、見慣れたはずの場所が違って見えはじめます。身近すぎて価値に気づけないものについて考えさせられる一冊です。

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秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!

秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!

オンジャリQ・ラウフ 著 / 千葉茂樹 訳 / スギヤマカナヨ 絵 / あすなろ書房 / 1540円

おなかをすかせた人たちを助けてきたフードバンク。世界でいちばんすばらしいこの「食べ物銀行」が、どうやら悪い連中に狙われているらしい——。ネルソンたちは子ども探偵となって、ひそかに調査をはじめます。事件を追ううちに、食べものをめぐる社会の問題も見えてきます。

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化石のよぶ声がきこえる:天才恐竜ハンターウェンディ・スロボーダ

化石のよぶ声がきこえる:天才恐竜ハンターウェンディ・スロボーダ

ヘレイン・ベッカー 作 / サンドラ・デュメイ 絵 / 木村由莉 訳・監修 / くもん出版 / 1760円

ウェンディは、ほかの人が気づかないものを見つけるのが得意な子どもでした。ある日見つけたのは、何千万年も前の恐竜の化石。この発見が、彼女の人生を大きく変えていきます。自分の名前が新種の恐竜「ウェンディケラトプス」に残ることになった女性恐竜ハンターの半生を描いた伝記絵本です。

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給食室のいちにち

給食室のいちにち

大塚菜生 文 / イシヤマアズサ 絵 / 少年写真新聞社 / 1870円

あの給食は、どんな手順を経て教室まで運ばれてくるのか。着替えと身支度から、食材の受け取り、打ち合わせ、調理、後片づけ、さらに次の献立を考えるところまで、学校の調理場と栄養士の一日を順に追いかけます。毎日あたりまえに出てくる一食の裏側を知ると、給食の見え方が変わります。

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小学校高学年(5・6年生)

ふたりのえびす

ふたりのえびす

髙森美由紀 作 / フレーベル館 / 1540円

太一が任されたのは、青森県八戸市に伝わる郷土芸能「えんぶり」で舞うえびす役でした。教室ではふざけたキャラクターで通っている太一ですが、内心はそう単純ではありません。相方は、女子から「王子」と呼ばれる大路優希。ふたりで稽古を重ねるうちに、それぞれが抱えていた本音がぶつかります。自分の役割をあっさり手放せる子と、しがみついてしまう子。その差を通して「自分らしさ」を考えさせる一冊です。

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5番レーン

5番レーン

ウン・ソホル 作 / ノ・インギョン 絵 / すんみ 訳 / 鈴木出版

小学6年生のカン・ナルは、常勝を誇る水泳部のエース。ところが最近はライバルに負け続け、悩んでいました。相手の不正を疑ったことから、ナルはある事件を引き起こしてしまいます。勝ちたい気持ちとどう付き合うのか——韓国で文学トンネ児童文学賞大賞を受けた、みずみずしい青春ストーリーです。

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魔女だったかもしれないわたし

魔女だったかもしれないわたし

エル・マクニコル 著 / 櫛田理絵 訳 / PHP研究所 / 1540円

自閉スペクトラム症のあるアディは、スコットランドの小さな村で暮らす11歳。学校でも家でも、まわりに合わせられないことでつらい思いをしてきました。村の歴史を調べるうちにアディが知ったのは、かつてここで「魔女」として裁かれた女性たちのこと。彼女たちも、ただ人と違っただけだったのではないか——。

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中村哲物語:大地をうるおし平和につくした医師

中村哲物語:大地をうるおし平和につくした医師

松島恵利子 著 / 汐文社 / 1760円

中村哲さんは医師です。アフガニスタンで内戦や干ばつに苦しむ人々を前に、医療だけでは限界があると痛感し、みずから用水路をつくって土地をうるおし、農作物をよみがえらせました。凶弾に倒れた今、その生き方はいっそう多くの人の心を動かしています。

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2022年度(第68回)の課題図書

小学校低学年(1・2年生)

つくしちゃんとおねえちゃん

つくしちゃんとおねえちゃん

いとうみく・作 / 丹地陽子・絵 / 福音館書店 / 1320円

頭がよくてものしりで、分厚い本を読み、ピアノも上手。ちょっと怒りっぽくていばりんぼうだけれど、おねえちゃんはあたしの自慢です。そのおねえちゃんは、歩くとき少しだけ右足をひきずります——。笑ったり泣いたり、けんかしたり助けられたり。姉妹の揺れる気持ちを細やかにつづった日常の物語です。

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ばあばにえがおをとどけてあげる

ばあばにえがおをとどけてあげる

コーリン・アーヴェリス・ぶん / イザベル・フォラス・え / まつかわまゆみ・やく / 評論社

ばあばは、このごろ元気がありません。ケーキも焼かないし、部屋はほこりだらけ。そして笑わなくなりました。「人生からよろこびが消えちゃったみたい」とママは言います。よろこびって何? ばんごはんのあとのダンスみたいなもの? ファーンは、ばあばの「ワァーイ!」を取り戻そうと探しに出かけます。

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すうがくでせかいをみるの

すうがくでせかいをみるの

ミゲル・タンコ・作 / 福本友美子・訳 / ほるぷ出版

うちの家族には、みんなそれぞれ好きなことがあります。好きなことがあるって、いいな。わたしにも何か見つかるかな。いろいろやってみてピンときたのは——すうがくでした。世界を見る方法はいくつもある、と教えてくれる絵本です。巻末には主人公オリジナルの「数学ノート」もついています。

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おすしやさんにいらっしゃい!:生きものが食べものになるまで

おすしやさんにいらっしゃい!:生きものが食べものになるまで

おかだだいすけ・文 / 遠藤宏・写真 / 岩崎書店 / 1760円

キンメダイ、アナゴ、イカ。釣り上げられた魚に包丁が入り、少しずつ切り身の形になっていく過程を、動画を見ているような連続写真で追いかけます。魚それぞれの特徴や部位の呼び名も添えられ、最後には寿司として食卓に並びます。いただく側として命をどう受け止めるか、という問いかけの込もった写真絵本です。

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小学校中学年(3・4年生)

みんなのためいき図鑑

みんなのためいき図鑑

村上しいこ・作 / 中田いくみ・絵 / 童心社 / 1320円

授業参観の発表に向け、たのちんたちの班が選んだテーマは「ためいき図鑑」。人はどんなときにためいきをつくのかを調べることになりました。ところが同じ班の加世堂さんは保健室で過ごしていて、教室には来られません。彼女にも一緒に作ってほしい——そう考えたたのちんの提案が、かえって班をぎくしゃくさせてしまいます。

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チョコレートタッチ

チョコレートタッチ

パトリック・スキーン・キャトリング・作 / 佐藤淑子・訳 / 伊津野果地・絵 / 文研出版 / 1430円

お菓子ばかり食べているジョンは、なかでもチョコレートに目がありません。ある日、拾ったコインで買ったチョコレートを食べてから、口に入れるものが次々チョコレートに変わりはじめました。歯磨き粉も、給食も、くわえたトランペットまで。大喜びしたのも束の間、水すらチョコレートになってしまい——。

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111本の木

111本の木

リナ・シン・文 / マリアンヌ・フェラー ・絵 / こだまともこ・訳 / 光村教育図書 / 1540円

インドのある村では、女の子が生まれると111本の苗木を植えて祝います。男女を分けへだてしない社会を目指して始まったこの取り組みは、結果として村の自然もよみがえらせました。女の子が学校に通えるように、そして幼いうちに結婚させられることがないようにと動いた村長の、実際にあった話です。

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この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち

この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち

味田村太郎・文 / 学研プラス / 1540円

角を狙う密猟者と、サイを守ろうとする人たちのあいだでは、日々知られざる攻防が続いています。親を奪われた子どもを引き取って育てる施設、最新の科学で個体数を回復させようとする計画、現場に出動する女性のレンジャーたち。南アフリカ共和国で取材にあたった記者が、その実情をまとめたノンフィクションです。

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小学校高学年(5・6年生)

りんごの木を植えて

りんごの木を植えて

大谷美和子・作 / 白石ゆか・絵 / ポプラ社 / 1650円

小学5年生のみずほは、二世帯住宅で暮らす大好きな祖父のがん再発を知らされます。しかも祖父は、積極的な治療はしないと言うのです。「たとえ明日、世界が滅亡しようとも、今日わたしはりんごの木を植える」——祖父が語るこの言葉の意味が、みずほにはどうしても理解できません。生きること、そして死ぬことを考える物語です。

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風の神送れよ

風の神送れよ

熊谷千世子・作 / くまおり純・絵 / 小峰書店 / 1650円

天竜川の上流域を中心に受け継がれ、国の無形文化財にもなっている「コト八日行事」。優斗の住む地区では、この二日がかりの行事の進行を、大人ではなく子どもたちだけで担うのが決まりです。ところがその年は、感染症の流行で開催すらあやぶまれました。家々にひそむ疫病神を祓い、地区の境まで送り届ける役目を、優斗たちは果たせるのか。地域の行事を背負った子どもたちの二日間を描きます。

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ぼくの弱虫をなおすには

ぼくの弱虫をなおすには

K・L・ゴーイング・作 / 久保陽子・訳 / 早川世詩男・絵 / 徳間書店館 / 1760円

ゲイブリエルは小学4年生。クモも、意地悪な上級生も、道を走る大きなトラックも苦手です。けれど一番おそれているのは、進級して5年生になること。あの上級生たちと同じ校舎で過ごすことになるからです。「5年生にはならない」と宣言した彼に、親友のフリータは真っ向から反対しました。ふたりの夏休みは、苦手を克服する作戦に費やされます。

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捨てないパン屋の挑戦:しあわせのレシピ

捨てないパン屋の挑戦:しあわせのレシピ

井出留美・著 / あかね書房

売れ残りを捨てないパン屋として知られる田村陽至さん。その考え方と歩みを、食品ロスの専門家である著者が描きます。モンゴルでの滞在、ヨーロッパへのパン修行の旅、そして捨てないパン屋にたどりつくまでの葛藤。食べものを捨てないという選択が、どこから生まれたのかがわかるノンフィクションです。

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2021年度(第67回)の課題図書

小学校低学年(1・2年生)

あなふさぎのジグモンタ

あなふさぎのジグモンタ

とみながまい・作 / たかおゆうこ・絵 / ひさかたチャイルド / 1430円

ジグモのジグモンタの仕事は、あいてしまった穴をふさぐ服の修繕です。けれどみんなが新品を買うようになり、直してほしいという依頼はぱたりと減ってしまいました。自分の腕はもう必要ないのかもしれない——落ちこんだまま森へ出かけた先で、ジグモンタはあることに気づきます。直して使い続ける意味と、手を動かしてつくる楽しさが伝わるお話です。

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そのときがくるくる

そのときがくるくる

すずきみえ・作 / くすはら順子・絵 / 文研出版 / 1320円

どうしても口に入れられない食べものが、だれにでもひとつくらいあるものです。この絵本の男の子にもそれがあります。おじいちゃんは「そのうち食べられるようになる」と言うけれど、本当だろうか——。好き嫌いを叱るのでも、無理に食べさせるのでもなく、苦手なものと向き合う気持ちにそっと寄り添ってくれる一冊です。

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みずをくむプリンセス

みずをくむプリンセス

スーザン・ヴァーデ・文 / ピーター・H・レイノルズ・絵 / さくまゆみこ・訳 / さ・え・ら書房 / 1650円

「わたしはプリンセス・ジージー」。そう名乗る少女の王国は、アフリカの広い空と、乾いた土のひろがる大地です。ただし、そこに水はありません。だから毎朝暗いうちに起きて、遠い道のりを歩いて水をくみに行きます。いつかこの王国に、冷たくきれいな水がありますように。西アフリカ出身のモデルが子どもの頃に体験したことをもとにした絵本です。

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どこからきたの?おべんとう

どこからきたの?おべんとう

鈴木まもる・作・絵 / 金の星社 / 1430円

おべんとう箱を開けると、卵焼きにアジフライ、ポテトサラダ。ではその一つひとつは、どこから来たのでしょう。食材が育つ現場から、運ばれ方、調理のしかたまでを一品ずつたどっていくと、ひとつのおべんとうの向こうに世界のつながりが見えてきます。読んだ日のおべんとうが少し違って見える食育絵本です。

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小学校中学年(3・4年生)

わたしたちのカメムシずかん:やっかいものが宝ものになった話

わたしたちのカメムシずかん:やっかいものが宝ものになった話

鈴木海花・文 / はたこうしろう・絵 / 福音館書店 / 1430円

カメムシと聞いて思い浮かぶのは、あの臭い虫でしょうか。でも実は、美しいものや変わった形のものなど、いろいろな種類がいます。岩手県葛巻町の小学校で、子どもたちがカメムシを探して、調べて、とうとう「カメムシずかん」までつくってしまったお話です。

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ゆりの木荘の子どもたち

ゆりの木荘の子どもたち

富安陽子・作 / 佐竹美保・絵 / 講談社 / 1430円

ゆりの木荘は、100年以上前に建てられた立派な洋館。いまは老人ホームになり、6人のお年寄りが暮らしています。ある春の日、サクラさんはどこからか聞こえてくる手まり歌を耳にしました。言われるままに口ずさんでみると、87歳だったはずのふたりが、10歳ほどの女の子になってしまい——。77年前の約束が、静かに動きだします。

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ぼくのあいぼうはカモノハシ

ぼくのあいぼうはカモノハシ

ミヒャエル・エングラー・作 / はたさわゆうこ・訳 / 杉原知子・絵 / 徳間書店 / 1540円

お父さんがオーストラリアに単身赴任中で、さみしい思いをしているドイツの男の子ルフス。ある日、人間の言葉をしゃべるカモノハシと出会います。動物園を抜け出してきた「シドニー」は、故郷へ帰るのを手伝ってほしいと言うのです。家族に見つからないよう、シドニーはぬいぐるみのふりを練習して——。

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カラスのいいぶん:人と生きることをえらんだ鳥

カラスのいいぶん:人と生きることをえらんだ鳥

嶋田泰子・著 / 岡本順・絵 / 童心社 / 1320円

ごみを散らかす、黒くて不吉、大きくてこわい。カラスには悪いイメージばかりですが、本当はどんな鳥なのでしょう。もともと森で暮らしていたカラスは、人の出すごみに引き寄せられて街へ下りてきました。なわばり争いも子育ても楽ではありません。庭に来るカラスの観察日記から生まれたノンフィクションです。

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小学校高学年(5・6年生)

エカシの森と子馬のポンコ

エカシの森と子馬のポンコ

加藤多一・作 / 大野八生・絵 / ポプラ社 / 1760円

北海道の森で暮らす子馬のポンコは、行きたい方へ行きたいように歩ける毎日を送っていました。ところがある朝、聞き慣れていたはずの川の音も風の音も、どこか違って感じられます。これが大人になるということなのか。答えを教えてくれるのは、森の長老と呼ばれる木のエカシと、不思議なカメムシたちでした。

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サンドイッチクラブ

サンドイッチクラブ

長江優子・作 / 岩波書店 / 1650円

塾の夏期講習で出会ったふたりの小学6年生が、砂像づくりに夢中になっていく物語です。思うようにならないことばかりの毎日でも、今より良い未来を信じて挑戦してみる——著者が「挑戦の練習場」と呼ぶ秘密のクラブ活動が描かれます。受験と将来のはざまで揺れる、忘れられない夏の話です。

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おいで、アラスカ!

おいで、アラスカ!

アンナ・ウォルツ・作 / 野坂悦子・訳 / フレーベル館 / 1540円

12歳のパーケルと13歳のスフェンが、新学期の二週間を交互に語ります。ふたりをつなぐのは、一匹のゴールデンレトリバー、アラスカ。子犬のときから飼っていたアラスカを手放したパーケルは、転校生のスフェンが新しい飼い主だと知って悔しくなります。でもスフェンにも、人に言えない事情がありました。

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オランウータンに会いたい

オランウータンに会いたい

久世濃子・著 / あかね書房 / 1980円

熱帯雨林保護のシンボルとされながら、野生での行動はほとんどわかっていないオランウータン。20年近く追い続ける著者は、20メートルを超す巨木に登り、夢中で追いかけてジャングルで迷子になったこともあるといいます。フィールドワークの現場から、未来をつくる知恵を伝えてくれる一冊です。

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2020年度(第66回)の課題図書

小学校低学年(1・2年生)

山のちょうじょうの木のてっぺん

山のちょうじょうの木のてっぺん

最上一平・作 / 有田奈央・絵 / 新日本出版社 / 1430円

にしやんの家の犬ごんすけが、もう長くないそうです。人の年でいえば百歳ほどになる老犬。にしやんはすっかり落ちこんでいます。いなくなってしまうのはこわい。けれど、いのちが終わる瞬間を見てみたいという気持ちも、いがらしくんの中にはありました。そうしていがらしくんは、にしやんの家へ向かいます。

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おれ、よびだしになる

おれ、よびだしになる

中川ひろたか・文 / 石川えりこ・絵 / アリス館 / 1540円

相撲を見にいって心をつかまれたのは、力士ではなく「よびだし」でした。土俵の上で名を呼び上げる、あの役目です。大相撲の世界に入った少年を追いながら、よびだしがどんな仕事をし、どんな毎日を送っているのかが分かる絵本。主役ではない立場に光を当てた一冊です。

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タヌキのきょうしつ

タヌキのきょうしつ

山下明生・作 / 長谷川義史・絵 / あかね書房 / 1210円

広島の小学校に、夜な夜なタヌキが集まって勉強しているという記事が、かつて新聞に載りました。作り話ではなく実際の出来事です。学びたい気持ちはタヌキも同じ。教頭先生も力を貸し、タヌキの学校はにぎわいます。しかし世の中は戦争へと傾き、学校さえ安全とは言えない場所に変わっていきました。

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ながーい5ふん みじかい5ふん

ながーい5ふん みじかい5ふん

リズ・ガートン・スキャンロン、オードリー・ヴァーニック・文 / オリヴィエ・タレック・絵 / 木坂涼・訳 / 光村教育図書 / 1540円

列に並んで待っているときの5分は、待てないくらい長い。ジェットコースターに乗っているときの5分は、あっという間。同じ5分なのに、こんなに違います。5分は長い? それとも短い? 時間の感じ方を、子どもの実感そのままに描いた絵本です。

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小学校中学年(3・4年生)

青いあいつがやってきた!?

青いあいつがやってきた!?

松井ラフ・作 / 大野八生・絵 / 文研出版 / 1430円

「よおっ!」。とつぜんぼくの目の前に現れたのは、全身が青いへんなやつ。しかも今日一日、ぼくといっしょに過ごすと言うのです。な、な、なんで!? テンポよく読み進められる、小学校中学年向けの物語です。

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ねこと王さま

ねこと王さま

ニック・シャラット・作・絵 / 市田泉・訳 / 徳間書店 / 1760円

王さまには、何よりの親友であるねこがいて、ふたりはお城で満ち足りた日々を送っていました。ところがドラゴンの襲来でお城は焼け落ち、住まいを探すはめになります。移り住んだのは町の小さな家。けれど王さまは「王さまの仕事」以外、何ひとつできません。ひとつずつできることを増やしていく王さまと、それを支えるねこの物語です。

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ポリぶくろ、1まい、すてた

ポリぶくろ、1まい、すてた

ミランダ・ポール・文 / エリザベス・ズーノン・絵 / 藤田千枝・訳 / さ ・ え ・ ら 書 房 / 1650円

ポリ袋を1枚、道に捨てた。次の日には2枚になり、やがて100枚になりました。自分が捨てたものは自分の手で何とかしなければ——そう考えたアイサトウは、仲間たちとポリ袋をリサイクルした財布づくりを始めます。西アフリカで実際にあったできごとをもとにした絵本です。

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北極と南極の「へぇ~」くらべてわかる地球のこと

北極と南極の「へぇ~」くらべてわかる地球のこと

中山由美・文・写真 / 学研プラス / 1540円

北極と南極、どちらが寒いのでしょう。氷が多いのはどちら? どんな動物がいる? 似ているようで違うところだらけのふたつの極地を並べて見ていくと、地球そのものの姿が浮かび上がってきます。写真も豊富で、めくるだけでも楽しい一冊です。

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小学校高学年(5・6年生)

ヒロシマ 消えたかぞく

ヒロシマ 消えたかぞく

指田和・著 / 鈴木六郎・写真 / ポプラ社 / 1815円

原爆が落ちる前、広島の町には笑顔にあふれた家族の暮らしがありました。散髪屋を営む鈴木六郎さんはカメラが趣味で、6人家族の日常をたくさん撮りためていました。そして1945年8月6日、その一家は全滅します。残された家族写真の数々が、確かにあった幸せな日常と、それが一瞬で消えたことの両方を伝えてきます。

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月と珊瑚

月と珊瑚

上條さなえ・著 / 講談社 / 1540円

沖縄で暮らす珊瑚は、六年生になった決意を作文に書きました。ところがひらがなばかりのその文章を、クラスメートに笑われてしまいます。漢字を身につけようと日記を書きはじめた珊瑚の前に、月(るな)という転校生が現れました。男の子にも女の子にも見えるその子と、仲よくなりたい。日記という形をとることで、島の子どもが日々感じていることがそのまま立ち上がってきます。

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飛ぶための百歩

飛ぶための百歩

ジュゼッペ・フェスタ・作 / 杉本あり・訳 / 岩崎書店 / 1540円

中学を出たばかりのルーチョは、5歳で視力を失いました。それでも彼の世界が閉じたわけではありません。人からどう見られるかが気になって素直になれない日々を送るなか、ほとんど口をきかない少女キアーラと知り合います。彼女と過ごす時間が、ルーチョに何かを気づかせていきます。大人になる手前の揺れを描いたイタリアの児童文学です。

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風を切って走りたい!:夢をかなえるバリアフリー自転車

風を切って走りたい!:夢をかなえるバリアフリー自転車

高橋うらら・著 / 金の星社 / 1540円

堀田健一さんは40年をかけ、体に障害のある人が乗れる自転車を2600台以上、一台ずつ手で作ってきました。工作に夢中だった子ども時代から、いくつもの壁にぶつかりながら、人のために技術を注いできた道のりをたどるノンフィクションです。

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2019年度(第65回)の課題図書

小学校低学年(1・2年生)

魔女ののろいアメ

魔女ののろいアメ

草野あきこ・作 / ひがしちから・絵 / PHP研究所 / 1320円

魔女が売っていたのは、悪口を10こ言いながらつくる「のろいアメ」。サキは大きらいなおねえちゃんを思い浮かべて、次々と悪口を並べていきます。ところが——。口から出した言葉が最後に誰のところへ返ってくるのか、少しこわくて考えさせられるお話です。

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スタンリーとちいさな火星人

スタンリーとちいさな火星人

サイモン・ジェームズ・作 / 千葉茂樹・訳 / あすなろ書房 / 1760円

母親が数日家を空けることになった日、スタンリーは火星をめざして旅立ちました。すると代わりに、小さな火星人が家にやってきます。さみしいという言葉を一度も使わずにその気持ちを描く、サイモン・ジェームズらしい余白のある絵本です。

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心ってどこにあるのでしょう?

心ってどこにあるのでしょう?

こんのひとみ・作 / いもとようこ・絵 / 金の星社 / 1540円

心はからだのどこにあるのだろう——そんな問いをめぐる絵本です。気になる人を前にして赤らむのはほお、どきどきと鳴るのは胸、いやなことがあれば痛むのはおなか。犬ならしっぽかもしれませんし、涙の出るところを考えれば目という答えもありそうです。正解が用意されていないぶん、読んだあとに親子で言い合ってみると話が広がります。

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もぐらはすごい

もぐらはすごい

アヤ井アキコ・作 / 川田伸一郎・監修 / アリス館 / 1650円

土の中はまっくらなのに、もぐらはどうして進む方向がわかるのでしょう。いつ寝て、いつ起きるの? 巣穴の中はどうなっているの? 知らないことだらけのもぐらの暮らしを、驚きといっしょに見せてくれる絵本です。

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小学校中学年(3・4年生)

かみさまにあいたい

かみさまにあいたい

当原珠樹・作 / 酒井以・絵 / ポプラ社 / 1320円

慕っていた祖母を亡くした雄一は、気持ちの整理がつかないまま日々を過ごしていました。そんなある日、同級生の竜也から「神さまに会ったことがある」と打ち明けられます。ほんとうに会えるのなら、口に出せない願いも聞いてもらえるのだろうか。ふたりは連絡を取る方法を探しはじめます。身近な人を見送った悲しみとどう付き合っていくかを、少年たちの側から描いた一冊です。

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子ぶたのトリュフ

子ぶたのトリュフ

ヘレン・ピータース・文 / エリー・スノードン・絵 / もりうちすみこ・訳 / さ・え・ら書房 / 1540円

お母さんぶたのおっぱいも吸えなかった赤ちゃんぶたは、ジャスミンの懸命な世話で命をとりとめます。かしこい子ぶたに育ったトリュフは、嵐の夜、行方不明になったモルモットをにおいをたよりに追いかけて——。小さな命を守ることの手ざわりが伝わってくるお話です。

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そうだったのか!しゅんかん図鑑

そうだったのか!しゅんかん図鑑

伊知地国夫・写真 / 小学館 / 1430円

シャボン玉が割れる瞬間、ろうそくの炎が消える瞬間、たまごが割れる瞬間、せんこう花火の火花。肉眼では追いきれない一瞬をとらえた写真絵本です。ミルククラウンや沸騰の泡など、見たことがあるようで実は見ていない光景が並びます。めくるとページが2倍に広がる造本も楽しい一冊です。

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季節のごちそうハチごはん

季節のごちそうハチごはん

横塚眞己人・写真と文 / ほるぷ出版 / 1650円

岐阜県の郷土料理に「ヘボの甘露煮」があります。ヘボとは、この地方でのクロスズメバチの呼び名です。ハチを食べると聞くと驚くかもしれませんが、日本各地でも世界でも、虫は昔から食べられてきました。今も季節のごちそうとして虫を食べる地域を、写真で訪ねます。

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小学校高学年(5・6年生)

ぼくとニケ

ぼくとニケ

片川優子・著 / 講談社 / 1540円

五年生になってから学校へ行けなくなった幼なじみの仁菜が、汚れた子猫を抱えて「ぼく」の家を訪ねてきます。自分の家では飼えないという仁菜に代わり、世話を引き受けることになったのは「ぼく」と家族でした。ニケと名づけた猫と暮らす時間のなかで、「ぼく」はいくつものことを受け取っていきます。獣医師である作者が書いた物語です。

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かべのむこうになにがある?

かべのむこうになにがある?

ブリッタ・テッケントラップ・作 / 風木一人・訳 / BL出版 / 1760円

大きな赤いかべがありました。どこまで続いているのか、いつ誰がつくったのか、誰も知りません。気にする者さえいません。でもねずみは、かべのむこうに何があるのか、どうしても知りたくて——。あたりまえを疑うことの意味を、静かに問いかける絵本です。

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マンザナの風にのせて

マンザナの風にのせて

ロイス・セパバーン・作 / 若林千鶴・訳 / ひだかのり子・絵 / 文研出版 / 1650円

1942年、ワシントン州の島。日系二世の少女マナミは、家族とおだやかな毎日を送っていました。学校に通い、友だちと遊ぶ。その日常が、ある日を境に断ち切られます。一家に強制立ち退きが命じられたのです。かわいがっていた犬のトモを置いて、住み慣れた土地を離れることになったマナミは——。

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もうひとつの屋久島から:世界遺産の森が伝えたいこと

もうひとつの屋久島から:世界遺産の森が伝えたいこと

武田剛・著 / フレーベル館

屋久島が日本で最初の世界遺産に選ばれたのは1993年のことでした。深い森のイメージが強い島ですが、ほんの40年ほど前まで、その原生林は各地で切り出されていました。守るべき自然として語られるようになる前、島では何が起きていたのか。取材を重ねた著者が、島の過去といまと、これから先を追いかけたドキュメンタリーです。

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2018年度(第64回)の課題図書

小学校低学年(1・2年生)

ルラルさんのだいくしごと

ルラルさんのだいくしごと

いとう ひろし・作 / ポプラ社 / 1760円

ルラルさんの大工仕事の腕前は、なかなかのものです。屋根の修理だってお手のもの。ところが、思わぬことが起きてしまい——。くすっと笑えるユーモアと、ゆったり流れる時間が心地よい「ルラルさんのえほん」シリーズの一冊です。

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きみ、なにがすき?

きみ、なにがすき?

はせがわ さとみ・作 / あかね書房 / 1320円

森に住むあなぐまは、自分の庭で友だちの好物を育てて驚かせようと張り切ります。ところが、じゃがいもも、にんじんも、りんごも木いちごも、思いついたものはすでにみんなが持っているのでした。何をつくればいいのか分からなくなり、とうとうかんしゃくを起こしたあなぐまに、はりねずみが声をかけます——好きなものを好きなだけ育てればいい、と。

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なずずこのっぺ?

なずずこのっぺ?

カーソン・エリス・さく / アーサー・ビナード・やく / フレーベル館

ひとつの花の芽をめぐる昆虫たちの日常が、誰も聞いたことのない「昆虫語」だけで語られる絵本です。「なずず このっぺ?(なに これ?)」——不思議な音の連なりに見えて、すべてがちゃんと意味を持つ言葉になっています。声に出して読むと、意味が向こうからやってくる不思議な体験ができます。

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がっこうだってどきどきしてる

がっこうだってどきどきしてる

アダム・レックス・文 / クリスチャン・ロビンソン・絵 / なかがわ ちひろ・訳 / WAVE出版 / 1540円

進級や入学で知らない教室に入る朝、子どもの胸は不安でいっぱいになります。では、迎える側の校舎のほうも同じくらい心細かったとしたら——。この絵本の主人公は、建てられたばかりの学校そのものです。楽しいことばかりではないけれど、それでもここは悪くない。そう思えるようになるまでの道のりを、学校の側から描きます。

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小学校中学年(3・4年生)

レイナが島にやってきた!

レイナが島にやってきた!

長崎 夏海・作 / いちかわ なつこ・絵 / 理論社 / 1540円

始業式に姿を見せず、探してみればガジュマルの枝の上で歌っている——そんな登場をした転校生。しかも「ケイヤク子ども」だといいます。南の島で暮らしはじめたレイナと、島に住む子どもたちが出会うまでを、その土地の風や光ごと写し取った物語です。

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森のおくから:むかし、カナダであったほんとうのはなし

森のおくから:むかし、カナダであったほんとうのはなし

レベッカ・ボンド・作 / もりうち すみこ・訳 / ゴブリン書房 / 1540円

今から100年ほど前、カナダで本当にあった話です。深い森に囲まれた湖のほとりに住むアントニオは、近くに子どもがいないため、働く大人たちが友だちでした。ある夏、おそろしい山火事が起こります。逃げ場は湖ただひとつ。人も動物も必死に生きのびようとしたそのとき、アントニオの目の前で思いもよらないことが起こりました。

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最後のオオカミ

最後のオオカミ

マイケル・モーパーゴ・作 / はら るい・訳 / 黒須 高嶺・絵 / 文研出版 / 1320円

孫娘にパソコンを教わったマイケルは、自分の家系をインターネットでたどりはじめます。やがて見ず知らずの遠縁から連絡が入り、何代も前の先祖ロビーが書き残した文書を見せてもらうことになりました。「最後のオオカミ」と題されたその手記に記されていたのは、戦乱の時代に親を失った少年と、同じく独りぼっちのオオカミが身を寄せ合って生き延びた日々でした。

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すごいね!みんなの通学路

すごいね!みんなの通学路

ローズマリー・マカーニー・文 / 西田 佳子・訳 / 西村書店 / 1650円

学校までの道のりは、国が変わればまるで違います。歩く子やバスに乗る子だけでなく、自分の机を抱えて運ぶ子や、水を満たしたたらいを頭にのせて進む子もいます。急な流れの川、けわしい山道、切り立ったがけ——通学路とは思えない場所を毎日越えていく姿を、各国で撮影した写真絵本です。巻頭にはマララ・ユスフザイさんの写真も収められています。

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小学校高学年(5・6年生)

奮闘するたすく

奮闘するたすく

まはら 三桃・著 / 講談社 / 2090円

佑の夏休みは、認知症の祖父に付き添ってデイサービスへ通うことから始まりました。おまけに、そこで見聞きしたことを自由研究としてまとめ、提出しなければなりません。友人の一平とともに施設へ通い、お年寄りや職員と言葉を交わすうちに、佑は介護を受ける側と支える側、その両方に事情があることを知っていきます。

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こんぴら狗

こんぴら狗

今井 恭子・作 / いぬんこ・画 / くもん出版 / 1650円

江戸時代、旅に出られない人が、飼い犬を代わりにお参りへ行かせるという風習がありました。讃岐の金毘羅まで行く犬を「こんぴら狗」といいます。捨てられていたところを弥生に拾われた雑種犬のムツキは、病に伏せった弥生の治癒祈願のため、江戸から金毘羅へ旅立ちます。波乱に満ちた道中と、出会いと別れの物語です。

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ぼくとベルさん:友だちは発明王

ぼくとベルさん:友だちは発明王

フィリップ・ロイ・著 / 櫛田 理絵・訳 / PHP研究所

10歳のエディは読み書きができないために、本当は賢いのに、それを証明することができずにいました。そんなエディが出会ったのが、発明家のベルさん——電話を発明したあのグラハム・ベルです。年の離れたふたりが築いていく友情の物語です。

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クニマスは生きていた!

クニマスは生きていた!

池田 まき子・著 / 汐文社

絶滅したと考えられていたクニマスが、70年の時を経て別の湖で再発見されました。この魚を最後まで追った漁師・三浦久兵衛さんと、後を継いだ息子の久さん。父子ふたりの歩みをたどりながら、命が受け渡されていくとはどういうことかを考えさせるノンフィクションです。

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2017年度(第63回)の課題図書

小学校低学年(1・2年生)

ばあばは、だいじょうぶ

ばあばは、だいじょうぶ

楠 章子・作 / いしい つとむ・絵 / 童心社 / 1430円

ばあばはいつも「つばさはだいじょうぶだよ」と言ってくれます。つばさにとって、いちばん安心できる言葉でした。そのばあばが、いろいろなことを忘れてしまう病気になって——。大好きな人が少しずつ変わっていくのをどう受けとめればいいのか、静かに問いかけてくる絵本です。

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なにがあってもずっといっしょ

なにがあってもずっといっしょ

くさの たき・作 / つじむら あゆこ・絵 / 金の星社 / 1320円

語り手はイヌです。ある家の庭で暮らし、そこの子どもには通じない言葉を、サチコさんだけは受け取ってくれます。そばにいられればそれで満たされる日々でした。ところがある日を境に、サチコさんは帰ってこなくなります。何が起きたのかを知らないまま待ち続けるイヌの視点から、家族に訪れた出来事が語られます。

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アランの歯はでっかいぞこわーいぞ

アランの歯はでっかいぞこわーいぞ

ジャーヴィス・作 / 青山 南・訳 / BL出版 / 1650円

ワニのアランは、ジャングルじゅうから恐れられています。でもその迫力、じつは毎朝の努力でつくられたものでした。うろこをみがき、つめをとがらせ、歯は1本ごとに10分以上かけて手入れしてから出かけるのです。ところが、そのアランの歯には、ある秘密が——。

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すばこ

すばこ

キム・ファン・文 / イ・スンウォン・絵 / ほるぷ出版

木が減っていく森で、小鳥たちの住みかとなり、人にとっては観察の楽しみにもなる巣箱。その始まりは、鳥を愛したドイツのある男爵が思いついた工夫でした。巣箱がどのように広まり、どう楽しまれてきたのかを、細やかな絵とともにたどるノンフィクション絵本です。

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小学校中学年(3・4年生)

くろねこのどん

くろねこのどん

岡野 かおる子・作 / 上路 ナオ子・絵 / 理論社 / 1540円

「ようい、どん」——えみちゃんがそう声をかけると、どこからかあらわれて返事をする一匹のねこ。かけ声がそのまま呼び名になりました。晴れの日はもちろん、雨や風の日も、雪の日でさえ、そのねこはえみちゃんのところへやってきます。飼うでも飼われるでもない、ねこと女の子のちょうどよい距離感が心地よいお話です。

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空にむかってともだち宣言

空にむかってともだち宣言

茂木 ちあき・作 / ゆーちみえこ・絵 / 国土社 / 1430円

ミャンマーから転校生がやってきました。あいりはすぐにうちとけて仲よくなりますが、給食の時間にちょっとした事件が起きて——。これをきっかけに、クラスのみんなで「アジアのご近所さん」であるミャンマーのことや、日本で暮らす難民について学びはじめます。

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耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ

耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ

ナンシー・チャーニン・文 / ジェズ・ツヤ・絵 / 斉藤 洋・訳 / 光村教育図書

「ストライク」「セーフ」。今では誰もが知っている審判のジェスチャーは、ある選手がきっかけで生まれました。耳の聞こえないメジャーリーガー、ウィリアム・ホイです。声が届かない世界で、どうやって仲間と、そして球場の何万人と気持ちを通わせたのか。100年以上前に実在した選手の伝記絵本です。

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干したから...

干したから…

森枝 卓士 ・写真・文 / フレーベル館

干すとは、いったいどういうことなのでしょう。なぜ干すと長もちするのでしょう。干ししいたけ、切り干し大根、するめ、干し柿——身近にありすぎて考えたことのない「干した食べもの」を、写真でたどります。自然の力と人の知恵が詰まっていることが見えてくる一冊です。

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小学校高学年(5・6年生)

チキン!

チキン!

いとう みく・作 / こがしわ かおり・絵 / 文研出版 / 1430円

転校生の真中さんは、思ったことを遠慮なく口にします。筋は通っているのですが、正直なところ、うっとうしい。正しくないことなんてそこらじゅうにあって、ぼくらはやり過ごしながら一日一日を切り抜けているのだから。もめごとを避けて生きてきた「ぼく」の平穏な毎日は、彼女の登場で崩れていきます。

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ぼくたちのリアル

ぼくたちのリアル

戸森 しるこ・著 / 佐藤 真紀子・絵 / 講談社 / 1430円

秋山璃在(リアル)を知らないやつは、ぼくたちの学年にいません。スポーツも勉強も絵もカラオケも、何をやらせても誰よりできる学年一の人気者だからです。幼なじみの渡は、平凡な自分と比べてずっとコンプレックスを感じてきました。5年生の新学期、美しい転校生がやってきて——。三人の少年の、忘れられない夏の友情物語です。

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霧のなかの白い犬

霧のなかの白い犬

アン・ブース・著 / 杉田 七重・訳 / 橋 賢亀・絵 / あかね書房

家にやってきたのは、雪のように白いシェパードの子犬。ジェシーはすっかり夢中になります。ところが、なぜこの犬を迎えることになったのかをたどっていくと、多くを語らない祖母の若い頃の出来事に行き着きました。ひとりの少女が抱える悩みと、教科書で習う戦争の歴史とが重なり合っていく物語です。

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転んでも、大丈夫: ぼくが義足を作る理由

転んでも、大丈夫: ぼくが義足を作る理由

臼井 二美男・著 / ポプラ社

義足をつくる仕事に飛び込んだ著者が、現場での苦悩や試行錯誤、そして義足の選手がパラリンピックに出場するまでの道のりをつづります。足を失った人にもスポーツを楽しむ喜びを感じてほしい、人生の可能性を不運につぶされてほしくない——そんな思いが一冊を貫いています。義足のアスリートたちの声も収められています。

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よくある質問

過去の課題図書で感想文を書いてもいいの?

コンクールに応募する場合、「課題読書」の部門はその年の課題図書が対象です。過去の課題図書で書いたものは「自由読書」の扱いになります。応募せず学校の宿題として提出するだけなら、どの年の本でも問題ありません。

学年が違う本を読んでもいい?

読む分にはまったく問題ありません。読書量が多い子が上の学年の本を読むのも、本が苦手な子が下の学年の本から入るのも自由です。ただしコンクールに応募する場合は、在籍学年の部門の課題図書を選ぶ必要があります。

図書館で借りられる?

多くの公共図書館が課題図書を複数冊そろえていますが、夏休み中は予約が数十人待ちになることも珍しくありません。7月に入ってから探し始めると間に合わないことが多いため、6月のうちに予約するか、購入を検討したほうが確実です。

古い年度の本が見つからない

課題図書は選定年に大きく刷られるため、数年たつと品切れになることがあります。その場合は図書館の相互貸借(他館からの取り寄せ)を利用するか、中古で探すことになります。

出典

  • 全国学校図書館協議会「青少年読書感想文全国コンクール 課題図書」および「過去の課題図書」
  • 各年度の課題図書一覧(主催発表)

※ 価格は発表当時または現在の税込表記で、改定される場合があります。最新の価格・在庫は各リンク先でご確認ください。