お歳暮を贈る時期の結論:12月初旬〜20日ごろが目安

お歳暮を初めて贈ることになると、「いつ贈ればいいのだろう」「早すぎても遅すぎても失礼にならないかな」と不安になりやすいものです。

結論からお伝えすると、お歳暮は12月初旬から20日ごろまでに、先方へ届くように手配するのが一般的な目安です。

この記事では、期間の考え方、12月13日が目安といわれる理由、関東と関西の違い、間に合わなかったときの対処、迷いやすいケースを順番に整理します。

夫婦それぞれのご両親、仲人をお願いした方、日ごろお世話になっている方など、贈り先が複数あっても同じ考え方で確認できるようにまとめました。

お歳暮は、毎年のことだからこそ「前年にどうしていたか」を基準にしがちです。しかし、結婚や転居、相手の状況の変化などで、判断の前提が変わることも少なくありません。時期の基本を一度整理しておけば、毎年の手配もぐっと楽になります。

また、お歳暮は金額や品物の選び方に目が向きやすい一方で、時期の面では「いつ届くか」が相手の印象に影響することもあります。品選びに入る前に、まず時期の見通しを立てておくことをおすすめします。

POINT お歳暮は「12月初旬〜20日ごろに届く」が基本です。迷ったときは、相手の地域の習慣と、年内に確実に届くかどうかを基準に考えると安心です。

一般的な期間は12月初旬から12月20日ごろまで

お歳暮は、その年一年間のお世話になった感謝を伝えるための贈り物です。

そのため、年の瀬を迎える12月に贈るのが習わしになっています。

一般的には、12月初旬から12月20日ごろまでが贈る時期の目安とされています。

ここで大切なのは、「発送する日」ではなく「相手に届く日」で考えることです。

手配が20日ごろであっても、届くのが年末に近づいてしまうと、先方が慌ただしい時期と重なることがあります。

余裕をもって、12月の第2週あたりまでに注文や手配を済ませておくと、落ち着いて準備できます。

おおまかな時期の目安を、次の表にまとめました。

時期 考え方
12月初旬〜12月12日ごろ 関東を中心に、お歳暮を贈り始める時期とされています。
12月13日〜12月20日ごろ 全国的に最も一般的とされる、贈るのにちょうどよい時期です。
12月21日以降〜年内 年内に届けば問題ないと考えられていますが、先方が忙しい時期です。

この表はあくまで目安であり、地域や家庭の習慣によって考え方が異なる場合があります。

初めて贈る場合は、まず「12月の第2週から第3週に届く」ことを一つの基準にしてみてください。

では、なぜ「発送日」ではなく「到着日」で考えるのでしょうか。理由は、受け取る側にとっての時期感は、荷物が玄関に届いた日で決まるからです。たとえば12月19日に発送の手続きをしても、配送の混雑や遠方への輸送で、実際の到着が22日や23日になることもあります。贈る側は「20日までに送った」つもりでも、相手には「少し遅めに届いた」と映る可能性があります。

具体的な手順としては、次の流れで考えると整理しやすくなります。

  1. 贈る相手の一覧を作り、住んでいる地域を書き出す
  2. 地域ごとの目安(関東なら12月初旬から、関西なら13日ごろから)を確認する
  3. 到着させたい日を決め、そこから逆算して注文日を決める
  4. 注文時に、お届け日の指定ができるかどうかを確認する
  5. 手配が済んだら、贈った相手と日にちをメモに残しておく

このメモは、翌年以降にも役立ちます。毎年同じ相手に贈る場合、前年の到着日や品物を控えておけば、時期や内容が重ならないように調整しやすくなります。

贈り先が多い場合は、一度にまとめて手配するのもよい方法です。ただし、同じ日に一斉に届くと、相手の地域によっては早すぎたり遅すぎたりすることがあります。地域ごとにお届け日をずらせるかどうか、注文時に確認しておくと安心です。

なお、ここで紹介している時期はあくまで一般的な傾向です。ご家庭や職場によっては、独自の決まりがある場合もあります。会社関係の贈答には社内の規定が設けられていることもあるため、仕事上のお付き合いで贈る場合は、事前に確認しておくとよいでしょう。

「12月13日」が一つの目安になる理由(正月事始め)

お歳暮の時期の話では、よく「12月13日」という日付が出てきます。

これは、12月13日が「正月事始め」と呼ばれる日にあたるためです。

正月事始めとは、新年に年神様をお迎えするための準備を始める日のことです。

昔は、この日に大掃除にあたる「煤払い」を行ったり、門松に使う松を山へ取りに行ったりしたと伝えられています。

また、この時期に本家や親類、お世話になった方のもとへ挨拶に伺う習慣があったともいわれています。

その名残として、お歳暮も正月事始めの12月13日ごろから贈るものだと考えられるようになりました。

今では、百貨店や通販会社などでも、12月13日前後を一つの区切りとして案内していることがあります。

ただし、12月13日より前に贈ることが失礼にあたるとは限りません。

特に関東では12月初旬から贈る方も多いため、12月13日はあくまで「一つの目安」として覚えておくと十分です。

お歳暮の「歳暮」という言葉には、もともと「年の暮れ」という意味があります。昔は、年の暮れに先祖の霊を迎えるための供え物を、本家や親元へ持ち寄る習わしがあったと伝えられています。それが時代とともに、お世話になった方への贈り物として広まっていったと考えられています。

こうした由来を知っておくと、「なぜ12月なのか」「なぜ13日なのか」が腑に落ちやすくなります。単なる日付の決まりではなく、新年を迎える準備と結びついた習慣だと分かれば、時期の目安も覚えやすくなるでしょう。

現代の暮らしでは、煤払いや松迎えを12月13日に行う家庭はあまり多くありません。それでも、この日を一つの区切りとして、年末の挨拶や準備を始める感覚は、今も多くの人に受け継がれています。

実際の手配では、次のような考え方が役立ちます。

  • 12月13日より前に届けたい場合は、相手の地域の習慣と、先方の都合を考える
  • 12月13日以降に届けたい場合は、20日ごろまでに到着するよう逆算して注文する
  • どちらか迷う場合は、13日から20日ごろの間に届く日を指定する

この「13日から20日ごろ」は、先方に早すぎる印象も遅すぎる印象も与えにくい、バランスのよい期間です。初めて贈る相手や、地域の習慣がよく分からない相手には、まずこの期間を選んでおくと失敗しにくいでしょう。

年内に届けば失礼にならない?ぎりぎりの場合の考え方

「20日ごろを過ぎてしまったけれど、年内に届けば大丈夫なのだろうか」と気になる方も多いと思います。

一般的には、年内に届くのであれば、お歳暮として受け取ってもらえると考えられています。

ただし、12月も下旬になると、先方は大掃除や帰省、年末年始の準備で何かと忙しくなります。

また、年末は荷物の量が増えやすく、配送に普段より日数がかかることもあります。

そのため、ぎりぎりの時期に贈る場合は、次の点を意識しておくと安心です。

  • 注文の時点で、年内のお届けに間に合うかどうかを販売店に確認する
  • お届け日を指定できる場合は、相手の都合を考えて日にちを決める
  • 生鮮品や冷凍品は、受け取れる日を事前に相手へ確認しておく
  • 間に合うか不安なときは、無理にお歳暮にこだわらず、別の形(お年賀など)も考える

年末ぎりぎりに届く手配は、相手の負担になる場合があるため、できるだけ避けて余裕を持つことが大切です。

もし年内の到着が難しそうな場合でも、慌てて急ぐより、次の章で紹介する別の贈り方に切り替えるほうが落ち着いて対応できます。

ぎりぎりの時期に贈ることを考えるときは、「自分が間に合わせたい」という気持ちと、「相手が受け取りやすいか」という視点を、分けて考えてみるのがおすすめです。贈る側は、時期を逃したくない一心で、つい年末の到着にこだわってしまいがちです。しかし、受け取る側にとっては、慌ただしい時期に荷物が届くことが、負担になる場合もあります。

たとえば、12月28日ごろに冷凍品や生鮮品が届く場合を考えてみましょう。相手が帰省や旅行で不在にしていれば、受け取りができず、再配達の手間が増えます。保管できる期間が限られる品物であれば、なおさら気をつかわせてしまうかもしれません。

一方で、日持ちのする焼き菓子や飲料、調味料のような品物なら、多少遅れても保管しやすく、相手の負担は小さくなります。時期が遅れそうなときは、品物の選び方で調整するという考え方もあります。

品物の種類 時期がぎりぎりのときの考え方
冷凍・冷蔵品 受け取れる日を事前に確認し、お届け日を指定すると安心です。
日持ちする食品・飲料 保管しやすく、多少時期がずれても相手の負担が小さい傾向があります。
ギフトカタログ 相手が都合のよい時期に選べるため、年末の多忙な時期にも向いています。

このように、時期と品物の特徴を組み合わせて考えると、相手に負担をかけにくい贈り方を選びやすくなります。品物選びの詳細は別の記事で扱うため、ここでは時期との関係に絞って紹介しました。

▶ 動画で確認:マナー講師が解説するお歳暮の時期と贈り方

プロトコール・マナー講師の由結あゆ美さんが、お歳暮とお中元の由来から贈る時期、贈る相手、贈り方までを現代版で解説する動画です。時期の結論を読んだあとに、全体像を専門家の説明で確認できるよう冒頭の節に置きます。

出典:ユウキアユミワールドアカデミー「【お中元・お歳暮のマナー】プロトコール・マナー講師 由結あゆ美が徹底解説!」(YouTube・約12分)

地域による時期の違い

地域による時期の違い

お歳暮の時期は、全国で完全に同じというわけではなく、地域によって少しずつ習慣が異なります。

特に話題にあがるのが、関東と関西での「贈り始める時期」の違いです。

夫婦それぞれの実家が別の地域にある場合は、この違いを知っておくと、時期の判断がしやすくなります。

ここでは、地域ごとの一般的な傾向と、迷ったときの考え方を整理します。

お歳暮の習慣は、長い年月をかけて各地に根づいてきたもので、気候や暮らし方、年中行事の進め方とも関わっています。そのため、「どちらが正しい」というものではなく、それぞれの土地で自然に受け継がれてきた考え方だと捉えると、気持ちに余裕が生まれます。

特に結婚して間もない時期は、自分の実家の常識と、相手の実家の常識が違うことに戸惑う場面もあります。そんなときも、地域ごとの違いを知っていれば、「うちの家だけが違うのでは」と心配しすぎずに済みます。

関東は12月初旬から、関西は12月13日ごろから

一般的に、関東では12月初旬ごろからお歳暮を贈り始めるとされています。

一方、関西では、正月事始めにあたる12月13日ごろから贈り始めるのが習わしといわれています。

終わりの時期はどちらも12月20日ごろまでが目安とされることが多く、関東は少し早めに始まる点が特徴です。

違いを表にすると、次のようになります。

地域 贈り始め 贈る期間の目安
関東 12月初旬ごろ 12月初旬〜12月20日ごろ
関西 12月13日ごろ 12月13日〜12月20日ごろ

これ以外の地域でも、地元ならではの習慣が残っている場合があります。

たとえば、年末の準備を早めに進める土地柄では、12月に入ってすぐに贈る方もいると紹介されています。

全国で共通する12月13日〜20日ごろであれば、どの地域でも大きく外れにくい時期といえます。

関東と関西の違いは、お歳暮だけでなく、松の内の期間にも表れます。関東では松の内を1月7日ごろまでとすることが多く、関西では1月15日ごろまでとする土地が多いといわれています。年末の贈り物と年明けの挨拶は、地域の習慣でつながっているため、あわせて覚えておくと便利です。

また、同じ関東や関西の中でも、地域や家庭によって細かな違いがあります。たとえば、北海道や東北、九州などでは、早めに年末の準備を整える風習が残っている土地もあると紹介されています。「関東・関西」という大きな分け方は、あくまで目安として捉えてください。

実際に手配するときの参考として、次のような場面を想定してみましょう。

  • 関東の実家へ贈る場合:12月の第1週から第2週にかけて届くよう手配する
  • 関西の実家へ贈る場合:12月13日以降、20日までの間に届くよう手配する
  • どちらの実家にも贈る場合:それぞれの目安に合わせ、お届け日を別々に指定する

このように、地域の違いを踏まえて日にちを分けることで、それぞれの習慣に沿った贈り方ができます。手間はかかりますが、相手の習慣を大切にする姿勢は、きっと伝わるはずです。

贈る相手の地域に合わせるのが基本

地域によって時期が違う場合、どちらに合わせればよいか迷いますよね。

基本の考え方は、贈る相手が住んでいる地域の習慣に合わせることです。

お歳暮は相手への感謝を伝えるものなので、受け取る側の習慣を尊重するのが自然だからです。

たとえば、関西に住むご両親に贈るなら、12月13日ごろを目安にします。

関東に住む方へ贈るなら、12月初旬から手配しても早すぎることはないと考えられます。

お互いの実家の地域が違う場合は、贈り先ごとに時期を分けて考えると整理しやすくなります。

どちらの習慣かわからないときは、12月13日から20日ごろの間に届くようにしておくと、広い地域で無理のない時期になります。

POINT 地域の習慣がわからない場合は、「12月13日〜20日ごろに届く」を基準にすると、関東・関西のどちらにも合わせやすくなります。

相手の地域の習慣を知りたいときは、親御さんや親戚に、普段いつごろ頂いているかを軽く聞いてみるのも一つの方法です。

聞き方としては、「今年はいつごろ送るのがいいかな」と相談する形にすると、角が立たず、自然に情報を集められます。直接聞きにくい相手には、同じ地域に住む知人や、その方と親しい親戚から様子を教えてもらうのもよいでしょう。

転勤や引っ越しで、相手の住まいが変わっている場合にも注意が必要です。以前は関東に住んでいた方が関西へ移り住んだ場合など、住所が変わっても、ご本人の中では元の習慣が基準になっていることもあります。そのため、地域の目安だけでなく、これまでのお付き合いの中で気づいたことも手がかりにしてください。

職場の上司や取引先など、仕事上のお付き合いの場合は、相手の個人的な習慣よりも、会社同士の慣例や、周囲の人の様子を参考にするとよいでしょう。同じ部署の先輩に、例年のやり方を尋ねておくと安心です。

状況 時期の決め方の例
相手の地域がはっきりしている その地域の目安に合わせて、お届け日を決めます。
地域の習慣がわからない 12月13日〜20日ごろの到着を目安にします。
相手が最近引っ越した これまでの付き合い方も踏まえ、無理のない時期を選びます。
仕事上のお付き合い 社内の慣例や先輩の例を参考にして決めます。

この表のように、状況に応じて考え方を切り替えると、迷う時間を減らせます。大切なのは、完璧な時期を探すことよりも、相手に配慮しながら、無理のない範囲で感謝を届けることです。

▶ 動画で確認:地域で変わるお歳暮の時期をマナー講師が解説

ビジネスマナー講師が、お歳暮の時期は地域で多少異なり、関東は早め、その他の地域は12月13日ごろからが目安だと説明しています。地域差の節で、12月13日の意味や遅れたときのお年賀にも触れている点が裏づけになります。

出典:ビジネスマナー 野関由味子「お歳暮 の贈り方(マナー)いつ贈るの?どうやって贈るの?今さら聞けないマナー」(YouTube・約8分)

お歳暮の時期に間に合わなかったときの対処

お歳暮の時期に間に合わなかったときの対処

仕事や毎日の用事に追われていると、気づいたら12月の下旬になっていた、ということもあります。

そんなときでも、時期に合わせて贈り方を変えれば、感謝の気持ちを丁寧に伝えることができます。

ここでは、遅れたタイミング別に、考え方を順番に紹介します。

あらかじめ流れを知っておくと、「間に合わなかった」と焦らずに対応しやすくなります。

贈るタイミング 名目の目安
12月初旬〜20日ごろ お歳暮
年内の到着が難しい場合〜松の内(1月7日ごろ、関西は1月15日ごろ) お年賀
松の内を過ぎてから立春(2月4日ごろ)まで 寒中見舞い

この表のとおり、時期が変われば名目も変わります。名目を正しく切り替えることは、「時期に合った言葉で気持ちを伝える」ことにつながります。お歳暮のまま遅れて贈るよりも、時期にふさわしい名目を選ぶほうが、受け取る側も気持ちよく受け取りやすいでしょう。

時期を逃したことに気づいたら、まず今日の日付を確認し、上の表のどこにあたるかを見てみてください。そのうえで、次の見出しから該当する部分を読めば、落ち着いて次の行動を決められます。

12月下旬なら「お年賀」として贈る

12月20日ごろを過ぎ、年内に届けるのが難しそうな場合は、お年賀に切り替える方法があります。

お年賀とは、新年の挨拶として贈る品物のことで、お歳暮とは別の贈り物です。

お歳暮が「一年間の感謝」を伝えるのに対し、お年賀は「新しい年もよろしくお願いします」という気持ちを伝えます。

一般的には、元日から松の内(地域により1月7日ごろ、または1月15日ごろ)までに贈るものとされています。

実際には、1月3日ごろまでに挨拶に伺う際に持参する方も多いと紹介されています。

年末の忙しい時期に無理に急ぐより、年明けに改めて贈るほうが、相手にとっても受け取りやすい場合があります。

お年賀として贈るときは、「お歳暮」としてではなく、新年の挨拶の品として届けるのが基本です。

お年賀に切り替える場合、気をつけたいのは、年始の相手の都合です。元日から数日間は、家族や親族が集まる家庭も多く、配送の受け取りが難しいこともあります。直接持参する場合も、事前に訪問の可否を確認しておくと、お互いに落ち着いて過ごせます。

お年賀の品物は、お正月の来客にも出しやすい、日持ちのする菓子や飲み物がよく選ばれると紹介されています。ただし、これは一般的な例であり、相手の好みや家族構成に合わせて選ぶのがいちばんです。

お年賀に切り替えるときの流れは、次のとおりです。

  1. 年内の到着が難しいと判断したら、お歳暮の手配を見直す
  2. 新年の挨拶として贈る形に、名目と日程を切り替える
  3. 相手の松の内の期間を踏まえ、お届けまたは訪問の日を決める
  4. メッセージを添えて、新年の挨拶と日ごろの感謝を伝える

すでにお歳暮として注文を済ませている場合は、販売店に連絡して、名目やお届け日を変更できるか相談してみましょう。対応できるかどうかは店舗によって異なるため、できるだけ早めに問い合わせるのがおすすめです。

松の内を過ぎたら「寒中見舞い」にする

お年賀の時期も過ぎてしまった場合は、寒中見舞いとして贈る方法があります。

寒中見舞いは、寒さの厳しい時期に相手を気づかう挨拶で、品物を添えることもできます。

一般的には、松の内が明けてから立春(2月4日ごろ)までの間に贈るものとされています。

松の内の期間は地域によって異なり、関東では1月7日ごろ、関西では1月15日ごろまでとされることが多いです。

そのため、寒中見舞いの始まる日も、相手の地域に合わせて考えると安心です。

立春を過ぎてしまった場合は、「余寒見舞い」という言い方で挨拶をすることもあると紹介されています。

いずれの場合も、遅れたことをお詫びするより、季節の挨拶として温かい気持ちを伝えることを大切にしましょう。

寒中見舞いは、お歳暮やお年賀と違い、相手の暮らしを気づかう気持ちが中心にある挨拶です。そのため、品物の内容も、華やかさよりも、日常で使いやすいものや、寒い時期に温まるものなどが選ばれる傾向があるといわれています。

喪中の方への挨拶としても、寒中見舞いは使われることがあります。年賀状を控えている相手や、新年の挨拶を遠慮している相手にも、寒中見舞いなら角が立ちにくいと紹介されています。

寒中見舞いとして贈るときの、日程の考え方を整理しておきます。

  • 関東の相手:1月8日ごろから2月4日ごろまでが目安
  • 関西の相手:1月16日ごろから2月4日ごろまでが目安
  • 立春を過ぎた場合:余寒見舞いとして挨拶する方法もある

これらの日付は目安であり、地域や家庭の習慣によって幅があります。迷ったときは、相手の地域の習慣を優先し、わからなければ、少し遅めの時期を選ぶと、松の内と重なる心配が減ります。

遅れたことを一言添えるとていねい

時期をずらして贈る場合は、短い一言を添えると、気持ちがより伝わりやすくなります。

たとえば、「ご挨拶が遅くなり失礼いたしました」という一文だけでも、ていねいな印象になります。

お詫びの言葉は長くなりすぎず、感謝の気持ちを中心にまとめるのがおすすめです。

添える内容の例としては、次のようなものがあります。

  • 日ごろお世話になっていることへの感謝
  • 時期が遅れたことへの一言のお詫び
  • 相手の体調や暮らしを気づかう言葉
  • これからもよろしくお願いしますという気持ち

手書きのメッセージカードや、電話で一言伝える方法もあります。

のしの表書きや挨拶状の細かい書き方は、別の記事で詳しく扱うため、ここでは考え方のみにとどめます。

遅れたことを気にしすぎて、贈ること自体をためらってしまうのはもったいないので、できる範囲で気持ちを伝えることを優先しましょう。

一言を添えるときのコツは、言い訳を並べないことです。「忙しくて」「うっかりしていて」と理由を詳しく書くと、かえって相手に気をつかわせてしまう場合があります。短いお詫びのあとに、感謝や気づかいの言葉をつなげるほうが、読み手にとって心地よい文面になります。

たとえば、次のような流れで文章を組み立てると、まとめやすくなります。

  1. はじめに、日ごろのお礼を伝える
  2. 次に、時期が遅れたことへの一言を添える
  3. 相手の健康や暮らしを気づかう言葉を入れる
  4. 最後に、今後のお付き合いをお願いする言葉で結ぶ

メッセージを書く時間が取れない場合は、電話やメッセージアプリで、品物が届く旨を伝えるだけでも十分です。形式にこだわりすぎず、相手との関係に合った方法を選んでください。

なお、ご両親や親しい親戚など、距離の近い相手であれば、かしこまりすぎず、普段の言葉づかいで伝えるほうが自然な場合もあります。相手との間柄に合わせて、堅さを調整してみましょう。

お歳暮の時期で迷いやすいケース

お歳暮の時期で迷いやすいケース

お歳暮の時期の基本がわかっても、実際に手配するときには、個別の事情で迷う場面が出てきます。

ここでは、特に質問の多い「早めの手配」と「喪中・不在がちな相手」のケースを取り上げます。

ケースごとの考え方を知っておくと、相手に気をつかわせない贈り方を選びやすくなります。

どの場合も、相手の状況を思いやる気持ちが何より大切です。

お歳暮に関する悩みは、「失礼にならないか」という不安から生まれることがほとんどです。多くの場合は、完璧な正解を探すよりも、相手の立場に立って考えることで、無理のない答えが見つかります。ここで紹介する考え方も、あくまで一般的な目安として参考にしてください。

早く贈りすぎてもよい?11月中の手配

最近は、11月の中旬ごろからお歳暮の受付が始まる通販会社や百貨店もあります。

早期の受付では、早めに申し込むと特典が付く場合もあると紹介されています。

ただし、11月中に商品が届いてしまうと、お歳暮の時期としては少し早いと感じられることがあります。

お歳暮は年末の挨拶の意味合いが強いため、あまり早すぎると、時期が合わないという印象を持たれるかもしれません。

そこで、早めに手配をしたい場合は、次のような工夫が考えられます。

  1. 注文は早めに済ませておく
  2. お届け日を12月初旬以降に指定する
  3. 相手の地域の習慣に合わせて、日にちを調整する

このようにすれば、手配の負担は早めに減らしつつ、届く時期はお歳暮にふさわしい日にそろえられます。

お届け日を指定できるかどうかは販売店によって異なるため、注文前に必ず確認しておきましょう。

早めに手配するメリットは、年末の忙しさに巻き込まれる前に、落ち着いて品物を選べることです。12月に入ると、仕事や家事、年末の準備が重なり、じっくり考える時間が取りにくくなります。11月のうちに候補を絞っておけば、注文の段階で慌てずに済みます。

一方で、早く手配する場合の注意点もあります。販売店によっては、受付開始直後は商品の種類が限られていたり、お届け日の指定に制限があったりすることがあります。また、キャンペーンの条件や、特典の内容は、年によって変わる可能性があります。申し込み前に、販売店の案内をよく確認してください。

手配の時期 考え方
11月中に注文・12月初旬に到着 準備に余裕が持て、時期もお歳暮にふさわしくなります。
11月中に注文・11月中に到着 時期がやや早く、相手によっては戸惑われる場合があります。
12月中旬に注文・数日後に到着 一般的な時期ですが、混雑による遅れに備えて日程に余裕を持たせます。

この表のように、「注文の時期」と「到着の時期」は分けて考えられます。早めに動くこと自体は問題なく、むしろ心の余裕につながります。到着日だけを、お歳暮にふさわしい時期に合わせることがポイントです。

なお、品物によっては、早めに手配しておいたほうがよいものもあります。人気の商品や数量が限られた品物は、時期が近づくと品切れになることがあります。贈りたい品物が決まっているなら、早めに在庫やお届け可能日を確認しておくと安心です。

喪中や相手が忙しい時期に贈ってもよい?

喪中の方に贈ってよいかどうかは、多くの方が気になるところです。

お歳暮は、お祝い事ではなく感謝を伝える贈り物のため、先方が喪中でも贈って差し支えないと一般的に考えられています。

これは、贈る側が喪中のときも、相手が喪中のときも同じです。

ただし、相手が亡くなられて間もない場合は、気持ちが落ち着くまでの時間を考えて配慮したいところです。

四十九日が明けていない時期は、時期を少しずらして贈る、あるいは寒中見舞いとして贈るという選び方もあると紹介されています。

慶事を連想させる華やかな装いを避けるなど、細かな点は、相手の状況に合わせて考えましょう。

次に、相手が忙しい時期や、不在がちな場合の考え方です。

年末は、仕事の繁忙期や帰省、旅行などで、家を空ける方も少なくありません。

そのため、お届け日の指定や、事前連絡をしておくと、受け取る側の負担を減らせます。

  • 配送の前に、「お歳暮を送ります」と電話やメッセージで知らせる
  • 不在が多い相手には、受け取れる日時を事前に聞いておく
  • 冷蔵・冷凍が必要な品は、在宅日を確認したうえで日にちを決める
  • 品物が届いたら、お礼の連絡をもらえるとお互いに安心できる

相手の事情に合わせて少しだけ手間をかけることが、結果的に丁寧な贈り方につながります。

喪中について、もう少し具体的に考えてみましょう。たとえば、相手が数か月前に身内を亡くされている場合、すでに気持ちが落ち着いている方も多いと考えられます。その場合は、通常どおりのお歳暮として、12月の目安の時期に贈っても差し支えないとされています。

一方で、亡くなられてから日が浅いときは、「贈ること自体が負担にならないか」を慎重に考えたいところです。迷う場合は、近い親族や共通の知人に様子を聞いてみる、あるいは、少し時期を改めて寒中見舞いとして気づかう気持ちを伝える、といった方法があります。

贈る側が喪中の場合も、基本的な考え方は同じです。お歳暮は感謝のしるしなので、自分が喪中であっても、遠慮なく贈って構わないと一般的に考えられています。ただし、気になる場合は、紅白の水引ではなく、無地ののしを使うなど、装いを控えめにする工夫もあります。具体的な書き方は別の記事に譲ります。

相手が忙しい時期に重なる場合の工夫も、いくつか紹介します。

  1. 仕事の繁忙期が分かる相手には、その時期を避けて到着日を選ぶ
  2. 小さなお子さんや高齢の方がいる家庭では、受け取りやすい時間帯を指定する
  3. 単身赴任や一人暮らしの相手には、置き配や宅配ボックスが使えるか確認する
  4. 不在が続きそうな場合は、日持ちのする品物を選んで負担を減らす

こうした配慮は、一つひとつは小さなことですが、積み重なると「気づかいのある贈り物」という印象につながります。完璧を目指す必要はなく、できる範囲で相手の状況を想像してみるだけでも、十分に意味があります。

POINT 喪中でもお歳暮は贈れますが、亡くなられて間もない場合は時期をずらす配慮が安心です。不在がちな相手には、事前連絡とお届け日の確認が役立ちます。

お歳暮の時期のまとめ

ここまで、お歳暮を贈る時期の目安と、遅れたときの対処を見てきました。

お歳暮は、12月初旬から20日ごろまでに先方へ届くようにするのが、一般的な目安です。

12月13日の正月事始めは、新年の準備を始める日であることから、お歳暮を贈り始める一つの区切りとされています。

地域による違いとしては、関東は12月初旬から、関西は12月13日ごろからが目安といわれています。

贈る相手の地域の習慣に合わせるのが基本で、迷ったときは12月13日〜20日ごろに届くようにすると、広い地域で無理のない時期になります。

時期に間に合わなかった場合は、次のように切り替える方法があります。

  • 年内の到着が難しいとき:お年賀として、新年の挨拶に贈る
  • 松の内を過ぎたとき:寒中見舞いとして、立春ごろまでに贈る
  • どの場合も:遅れたことへの一言を添えて、感謝の気持ちを伝える

早めに手配したいときは、注文は早く済ませて、お届け日を12月に合わせると安心です。

喪中の方や不在がちな方に贈る場合も、相手の状況に配慮すれば、失礼になることは少ないと考えられます。

お歳暮の時期は、あくまで「一年間の感謝を伝えるための目安」です。

日にちにとらわれすぎず、相手を思いやる気持ちを大切にしながら、無理のない計画で準備を進めてみてください。

この記事が、初めてお歳暮を贈る際の不安を少しでも和らげる助けになればうれしいです。

最後に、今年の手配を進めるときに確認しておきたいことを、順番にまとめます。まず、贈る相手と住んでいる地域を整理します。次に、地域の目安に合わせて、到着させたい日を決めます。そのうえで、注文の時期とお届け日の指定ができるかを確認し、必要に応じて事前連絡の準備をしておきます。

もし時期を逃してしまっても、お年賀や寒中見舞いという選択肢があります。大切なのは、「遅れたから贈らない」と決めてしまわず、その時期にふさわしい形で感謝を届けることです。小さな一言を添えるだけでも、気持ちは十分に伝わります。

毎年の恒例行事だからこそ、少しずつ自分なりの流れを作っておくと、年末の負担を減らせます。贈った相手や日にち、品物を簡単にメモしておけば、来年以降の見直しにも役立ちます。無理なく続けられる形を見つけながら、感謝を伝える習慣を大切にしていきましょう。