産褥期(さんじょくき)とは、妊娠や出産によって大きく変化したママの身体を回復させるために大切な期間のことです。
「褥」の字は「布団」という意味で、「産後1ヶ月は布団を敷きっぱなしにしてしっかり休む!という意味が込められています。
通常、産後6週間~8週間が産褥期と言われていますが、特に最初の4週間は安静にしていた方がいいそうです。
ただ、実際には家事があったり、上の子の世話をしなければいけなかったり、なかなか思うようにママは休むことができないかもしれません。
でも、この産褥期にママが無理をしてしまうと更年期に影響が出てしまうこともあるそうです。
現在、生後5ヶ月の息子がいる私は、息子を出産する前に産褥期について育児書やインターネットでいろいろと調べましたので、それらをまとめました。
今回は、産褥期の過ごし方と更年期に出る影響をご紹介していきます。
出産後の産褥期の過ごし方は?
「産後4週間は安静に過ごす必要がある」と産院でも言われますが、「具体的な過ごし方は?」って気になりますよね。
産褥期についてインターネットで調べた情報と私の体験談を含めてご紹介していきます♪
まず、基本的な産褥期での過ごし方のこんな感じ☆
- できるだけ安静にする
- 無理は絶対にしない
- できるだけ眠る
- 目はできるだけ使わない
では詳しくご説明していきますね。
できるだけ安静にする
産院でも言われると思いますが、産褥期には赤ちゃんと同じようにママも1日の大半を横になって過ごすといいそうです。
トイレやシャワー、食事、赤ちゃんのお世話以外は基本安静にします。
私は里帰り出産だったので、実家では家事をすべて母に任せてずっと横になっていました!
母の手伝いをしようと思って動こうとしても、傷口だけではなく全身が痛くて、思うように身体が動かなかったのを覚えています。
出産のときにかなりいきんで呼吸がうまくできなかったせいなのかわかりませんが、産後数日は呼吸がままならず、苦しくて数秒立つだけでも大変な思いをしました。
無理は絶対にしない
私のように産褥期に里帰りできるママはいいのですが、里帰りできないママは家事などでなかなか休めないと思います。
上の子がいて、さらに幼稚園や保育園の送り迎えがあると、無理をしてでも外に出ざるを得ない状況のママもいるかもしれません。
そんなときは、ママのお母さんに家に来てもらったり、旦那さんに協力してもらえるといいと思います。
産後の身体って自分が感じる痛みだけではなく、目に見えない部分でかなりのダメージを受けているんです。
産褥期に無理をすると傷口が開いたり、悪露が長引く原因になってしまうそうです。
できるだけ、周りの協力が得られるようにしたいですね。
できるだけ眠る
新生児の授乳回数は1日8~12回。
多い方だと20回というママさんもいますよね。
小さい赤ちゃんは一度にたくさんのミルクを飲むことができないため、すぐにママを求めてきます。
授乳中、特に新生児のときは、赤ちゃんのリズムに合わせるので、ママはまとまった睡眠が取れなくなると思います。
睡眠不足になると母乳の出が悪くなってしまったり、ママ自身も辛くなってしまうので、赤ちゃんが眠っているときは一緒に眠るようにすることをおすすめします。
私が産褥期のころ、息子は授乳したにも関わらず30分ぐらいするとすぐに起きてしまっていました。
最初は、思うように眠ってくれない息子にイライラしてしまったこともありましたが、授乳後に息子と一緒に眠るようにしたら、かなり休めるようになりました。
私の産褥期はひたすら眠っていたような気がします(笑)
細切れの時間でも睡眠を取ることで、身体も休まりますし母乳も出やすくなります。
里帰りできなかったり、旦那さんの協力が期待できないママは大変だと思いますが、眠れるときは少しでも眠って、体力を回復できるといいと思います。
目はできるだけ使わない
私が産褥期のときは知らなかったのですが、改めてインターネットで調べてみますと「産褥期に目はできるだけ使わない方がいい」ということがありました。
なぜ、目を使ってはいけないかというと、目を使うことにより身体がより疲れやすくなってしまうからだそう。
スマホはもちろん、テレビや本なども控えた方がいいそうです。
私が産褥期のころは、眠くて眠くて仕方がなかったので、スマホを見る時間はありませんでしたが(笑)
「産褥期にスマホやテレビは絶対だめ!」っという訳ではなく、目を使うことは必要最低限にしておくといいと思います。
産褥期に無理をすると更年期に影響が出ることも!
「産褥期に無理をすると更年期に影響が出る」なんてよく聞きますよね。
私も実際に母から言われました。
育児書やインターネットでは、産褥期の過ごし方が更年期に「影響しない」という情報と「影響する」という情報があります。
「影響する」という情報では、産褥期に無理して動いてしまうとそのときは平気でも、将来更年期障害になる可能性が高くなるとのこと。
産褥期は、まだ子宮が回復していないため、無理して動くことにより子宮に負担がかかってしまうことが原因のようです。
また、この頃は骨盤も開いている状態なので、子宮が骨盤の中に入り込み、他の臓器に圧迫された状態で骨盤が安定してしまう可能性もあるそうです。
子宮の位置が正しくない状態で骨盤が安定してしまうと、血液循環がどんどん悪くなり閉経後の更年期障害に影響してしまう可能性があると言われてます。
想像するだけでゾッとしますね!
私の母は里帰り出産をせず、無理をして子育てや家事をしたせいで、「周りの人よりも早く更年期になってしまい症状も重かった」と言っています。
母は情緒不安定で薬を飲んでもあまり良くならず・・・。
今はだいぶ良くなりましたが、産褥期で無理をすると母のようになる場合もあるんだなと感じました。
産褥期の過ごし方が更年期に影響するという明確な根拠はないそうですが、ママの身体にとても大きな負担がかかる出産の後は、できるだけ身体を休めて無理をしない方がいいんだなと思いました。
今回は「出産後の産褥期の過ごし方は?無理をすると更年期に影響が出ることも!」でしたね。
産褥期のおすすめの過ごし方を4つご紹介しました。
- できるだけ安静にする
- 無理は絶対にしない
- できるだけ眠る
- 目はできるだけ使わない
産褥期の過ごし方が更年期に「影響しない」という情報と「影響する」という情報がありますが、どちらにせよ出産後のママの身体にはかなりのダメージがありますので、できるだけ安静に過ごした方が回復が早いと思います。
私は里帰り出産だったため、産褥期は安静に過ごすことができました。
そのため、悪露や子宮の戻りも早かったです。
もちろん家庭の事情で里帰り出産できないママさんもたくさんいますよね。
そういったママは旦那さんに家事や子育てに協力してもらって、身体をゆっくりと休めるようにできるといいと思います。
産褥期はとても大切な期間です。
できる限り安静にすることをおすすめします。