クレープのきれいな食べ方|クリームがつかないコツと紙はちぎる?ちぎらない?

クレープのきれいな食べ方|クリームがつかないコツと紙はちぎる?ちぎらない? 生活

クレープ屋さんの前で、ふわふわのクリームとたっぷりのフルーツを見るとわくわくしますよね。ところが、いざ食べ始めると鼻の頭にクリームがついたり、手がべたべたになったり、最後は紙の中で中身が崩れてしまったり。「もっときれいに食べられたらいいのに」と感じた経験がある方は多いのではないでしょうか。

この記事では、クレープを口や手を汚さずに食べる順番と持ち方、三角形・筒形・アイス入りといった形別のコツ、そして多くの人が迷う「包み紙はちぎって食べるのか、ちぎらないほうがよいのか」をまとめました。お子さんと一緒に食べるときの工夫や、家で作るクレープを食べやすく包む方法も紹介しています。

クレープをきれいに食べる基本|上から少しずつ、紙も少しずつ

クレープをきれいに食べるコツは、「上のほうから少しずつかじる」「紙は食べた分だけ下げる」の2つです。この2つを意識するだけで、クリームがはみ出したり、中身が紙の底へ落ちたりする失敗がぐっと減ります。

クレープは、薄い生地の中にクリームやフルーツがぎっしり詰まった食べ物です。生地が薄いぶん、どこか1か所を強く押すと、反対側から中身が押し出されます。歯を入れる場所と、手で持つ場所の力加減が、きれいに食べられるかどうかを分けるのです。

真ん中からかぶりつくと口のまわりが汚れやすい

いちばん汚れやすいのは、クリームが盛り上がっている真ん中に、いきなり大きくかぶりつく食べ方です。顔をクリームの山に押しつける形になるので、鼻や頬、口の両端にクリームがつきやすくなります。

テーブルマナーの解説動画でも、真ん中からがぶっと食べると口が汚れるため、端から順番に食べていくように紹介されています。山の頂上ではなく、ふちのほうから小さくかじり、少しずつ中心へ進むイメージです。

ひと口の大きさも大切です。大きく口を開けるほど、唇のまわりにクリームが触れる面積が広がります。少し物足りないくらいの小さなひと口を、テンポよく重ねていくほうが、結果的にきれいに食べられます。

食べる前にそろえておきたい3つの準備

受け取ってすぐに食べ始める前に、次の3つを整えておくと安心です。

  • 紙ナプキンをもらっておく:口をふくだけでなく、紙が破りにくいときに手を添える道具にもなります。2〜3枚あると心強いです。
  • 利き手と反対の手で、紙の部分を持つ:生地を直接つかむとクリームが押し出されます。持つのは紙で包まれた下のほうです。
  • 落ち着いて食べられる場所を探す:歩きながら食べると、人とぶつかったときにクリームが服につきやすくなります。ベンチやイートインがあれば、そこで食べるのがおすすめです。
POINT クレープは「持つ場所」が決まると食べやすさが一気に変わります。生地ではなく、紙で包まれた部分をやさしく持ちましょう。

握る力が強すぎるのもよくある失敗です。紙ごとぎゅっと握ると、下のほうの具材が上へ押し上げられ、クリームがあふれてきます。卵を持つくらいの力加減を意識してください。

クリームがつかない食べ方|形別のコツ

クリームといちごを包んだクレープ

クレープには、お店でよく見る三角形(円すい形)のものと、生地を丸めた筒形のものがあります。さらにアイスやフルーツが大きく盛られたタイプもあり、形によって食べ進め方が少し変わります。

三角形のクレープは端から順番にかじる

紙で円すい形に包まれた定番のクレープは、上のふちが斜めになっていて、片側が高く、片側が低い形をしています。このタイプは、片方の端から順番にひと口ずつ食べ進めるのが基本です。

手順はシンプルです。

  1. 上のふちの片側(左右どちらでもかまいません)から、小さくひと口かじります。
  2. そのとなりへ横にずらしながら、順番に食べていきます。
  3. 上のふちを一周するように食べ終えたら、紙を少し下げて、次の段へ進みます。

同じ場所ばかりを深く食べると、そこだけがくぼんで、反対側の生地がぺたんと倒れてきます。高さをそろえながら食べると、最後まで形が崩れにくくなります。

テーブルマナーの解説動画では、実際に左側から順番にかじり、上の部分を食べ終えたところで紙を破って下げる様子が紹介されています。

▶ 動画で確認:三角形のクレープを端から食べ、紙を破って下げる流れ

左側から順番にかじり、上の部分を食べ終えたら紙をぐるりと破って下げる様子が見られます。紙が破りにくいときに紙ナプキンを添える場面もあります。

出典:井垣利英チャンネル「【クレープのキレイな食べ方】ちょこっとテーブルマナー講座」(YouTube・約1分)

筒形でクリームたっぷりならスプーンで先に減らす

生地をくるくると丸めた筒形のクレープや、上にホイップクリームが高く盛られたクレープは、そのままかじるとクリームの山に顔が当たってしまいます。こうしたタイプには、スプーンがついてくることがよくあります。

スプーンがあるときは、まず上にのっているクリームやトッピングをスプーンで少しずつ食べて、量を減らしてから生地をかじり始めましょう。中身の高さが紙のふちより下がると、口のまわりにクリームがつきにくくなります。

クリームが少し減ったら、まわりの生地を食べていきます。筒形は、クレープを手の中で少しずつ回しながら、ぐるりと一周するように食べ進めると、片側だけが崩れるのを防げます。

途中で中身がはみ出しそうになったら、もう一度スプーンで中身を少し食べて量を整えます。テーブルマナーの解説動画でも、スプーンで中身を減らす、回しながら食べる、紙を何度かに分けてむく、という流れがくり返し紹介されています。

POINT 筒形のクレープは「スプーンで減らす→回しながらかじる→紙を少しむく」のくり返しです。一度に紙を大きくむかないのがきれいに食べるコツです。

▶ 動画で確認:クリームたっぷりの筒形クレープの食べ方

スプーンで上のクリームを先に減らし、クレープを回しながら食べ進め、紙を何回かに分けてむいていく流れがわかります。

出典:井垣利英チャンネル「【クレープのキレイな食べ方(丸い筒形のクレープ)】ちょこっとテーブルマナー講座」(YouTube・約1分)

アイス入り・フルーツ山盛りのときの注意

アイスが入ったクレープは、時間がたつほど溶けて、紙の底にたまったり、手首へ垂れてきたりします。アイス入りを頼んだら、写真を撮るのは手早く済ませ、できるだけ早く食べ始めるのがいちばんの対策です。

また、アイスは冷たくて硬いため、生地と一緒に強くかじると、反対側からクリームが押し出されることがあります。アイスの部分はスプーンですくうか、唇で軽く溶かすように食べると、生地がつぶれにくくなります。

いちごやバナナ、ブルーベリーなどが山盛りになったクレープは、フルーツが転がり落ちやすいのが悩みどころです。上にのったフルーツを先にスプーンやフォークで食べ、高さを低くしてからかじり始めると、落とす心配が減ります。チョコソースやキャラメルソースがかかっているものは、ソースが垂れる前に、ソースのかかった上の部分から食べ進めましょう。

クレープの形 最初にすること 食べ進め方
三角形(円すい形) 紙の部分をやさしく持つ 上のふちの端から順番にひと口ずつ
筒形・クリーム山盛り スプーンで上のクリームを減らす 回しながら一周するようにかじる
アイス入り すぐに食べ始める アイスはスプーンで、生地は小さくかじる
フルーツ山盛り 上のフルーツを先に食べる 高さを下げてから端からかじる

クレープの紙はちぎる?ちぎらない?

クレープを食べていて、多くの人が迷うのが包み紙の扱いです。「紙をちぎりながら食べるのが正しいの?」「ちぎらずに紙ごと下げていくの?」と、人によってやり方がばらばらなのではないでしょうか。

答えは「ちぎっても、ちぎらなくてもOK。食べた分だけ下げる」

結論からいうと、紙はちぎってもちぎらなくてもかまいません。大切なのは、一度に外さず、食べ進めた分だけ少しずつ下げていくことです。紙を上のほうに残したまま食べ続けると、紙のふちが邪魔になって口のまわりにクリームがつきます。反対に、最初に大きく外してしまうと、中身を支えるものがなくなります。

紙の下げ方には、紙を破って下げる「ちぎるパターン」と、破らずに巻き下げたり折り返したりする「ちぎらないパターン」の2通りがあります。どちらが正しいということはなく、紙の厚さやクレープの形、食べる場所に合わせて選べば大丈夫です。

比べる点 ちぎるパターン ちぎらないパターン
やり方 紙を2〜3cmずつ一周破って下げる 紙を巻き下げる・外側へ折り返す
向いている紙 薄くて手で破れる紙 厚い紙・破りにくい紙
向いている場面 座って両手が使えるとき 食べ歩き・ごみを出したくないとき
気をつけること 破った切れ端をナプキンに包んでおく 下にたまった紙で持ちにくくならないようにする

ちぎるパターン|少しずつ一周破って下げる

テーブルマナーの解説動画では、紙より上の部分を食べ終えたところで、紙をぐるりと一周破って下げ、また上から順番に食べる様子が紹介されています。紙のふちがすっきりなくなるので、口元に紙が当たらず、最後まで食べやすいのがよいところです。

  1. 紙より上に出ている部分を、端から順番に食べる。
  2. 紙のふちが口に当たりそうになったら、紙を2〜3cmほど、ぐるりと一周破る。
  3. また上から順番に食べる。これを最後までくり返す。

破った紙の切れ端は、ポケットやかばんに入れず、もらったナプキンに包んでおくと、食べ終わったあとにまとめて捨てられます。一度にたくさん破ると中身を支えられなくなるので、少しずつ破るのがコツです。

ちぎらないパターン|巻き下げる・折り返す・ナプキンを添える

紙を破らずに食べ進める方法もあります。お店の紙が厚くて破りにくいときや、歩きながらで紙くずを出したくないときは、こちらのほうが手軽です。

  • 紙をくるくる巻き下げる:紙のふちを外側へ少しずつ巻くようにして下げます。テーブルマナーの解説動画でも、筒形のクレープで紙をロール状にめくり、何回かに分けて下げていく方法が紹介されています。
  • 紙のふちを外側へ折り返す:破らなくても、ふちを外側に折り返すだけで、食べられる部分が出てきます。
  • 紙ナプキンを添えて持つ:紙が破れなかったお店のクレープを、紙ナプキンを半分に折って添え、軽く持ち上げるようにして食べる方法も、同じ動画で紹介されています。

ちぎらないパターンは、下げた紙が手元にたまっていくので、だんだん持つ部分が分厚くなります。持ちにくくなってきたら、たまった紙を一度ぎゅっと平らに整えると持ちやすくなります。紙を破ろうとして力を入れすぎ、クレープそのものを握りつぶしてしまうくらいなら、無理せずちぎらないパターンに切り替えるのが安心です。

最初に紙を全部はがすのをおすすめしない理由

「紙が邪魔だから」と、食べる前に紙を全部はがしてしまう人もいますが、これはあまりおすすめできません。理由は3つあります。

  • 中身を支えるものがなくなる:薄い生地だけでは、クリームやフルーツの重さを支えきれず、形が崩れやすくなります。
  • 手が直接汚れる:生地を直接持つと、手の熱でクリームがゆるみ、指がべたべたになります。
  • 垂れたものを受け止められない:紙の底は、溶けたアイスやソースを受け止める役割もあります。
POINT 包み紙は「持ち手」と「受け皿」を兼ねた道具です。最後のひと口近くまで、底の部分は残しておきましょう。

最後のひと口になったら、残った紙を開くように広げて、底に残った生地と中身を食べ切ります。底にクリームがたまっていたら、スプーンですくうときれいです。

子どもとクレープを食べるときのひと工夫

クレープは子どもにも人気のおやつですが、大人以上に服や顔を汚しやすいのも事実です。少しの工夫で、親子ともに気持ちよく楽しめます。

小さな子は座って食べ、紙の下にナプキンを添える

小さな子どもに歩きながら食べさせると、転んだり人にぶつかったりしたときに、クリームが服や相手につくことがあります。子どもと食べるときは、ベンチやイートインに座ってから渡すのが基本です。

子どもは紙を強く握りがちなので、紙の下にナプキンを1枚巻いてあげると、垂れてきたクリームやアイスが手首まで流れにくくなります。服の胸元にハンカチやナプキンを当てておくのもおすすめです。

紙を破って下げる作業は、子どもには少し難しいので、大人が手伝ってあげましょう。「ここまで食べたら紙を下げようね」と声をかけながら進めると、子どもも順番に食べるコツを覚えていきます。

子どもと分けるときや選ぶときのポイント

小さな子どもが1本を食べきるのは難しいこともあります。分けるときは、紙に包んだまま渡すのではなく、大人がスプーンでクリームやフルーツをすくって食べさせると、こぼれにくくなります。

子ども用に選ぶなら、次のようなクレープが食べやすいです。

  • クリームが少なめで、具材が細かく切られているもの
  • アイスが入っていないもの(溶けて垂れにくい)
  • ソースのかかっていない、シンプルなもの

お店によってはミニサイズや、子ども向けのメニューを用意していることもあります。注文するときにサイズを確かめてみるとよいでしょう。

家で作るクレープを食べやすく包むコツ

家で焼いたクレープ生地を重ねたお皿

おうちでクレープを焼いたとき、手で持って食べられるように紙で包むと、お店のような気分が味わえます。包み方を少し工夫するだけで、食べやすさも変わります。

紙の下側を折り込むと液だれを受け止められる

クレープの紙の包み方を実演した動画では、紙の短い辺を折り込み、次に長い辺もクレープの形に合わせて折ってから、くるっと巻いていく方法が紹介されています。最後に下側が開かないように紙を折っておくのがポイントです。

紙の底が閉じていると、食べている途中で中身やクリームが下から落ちにくくなります。お店のクレープの紙の底が閉じているのも、垂れたものを受け止めるためだと考えると、紙を最後まで残しておく理由がよくわかります。

家で使う紙は、油やクリームがしみにくいワックスペーパーやクッキングシートが向いています。クレープの大きさに合わせて、小さなクレープなら小さめの紙を選ぶと、余った紙が邪魔になりません。

▶ 動画で確認:家で作ったクレープを紙で包む手順

紙の辺を折り込んでから巻き、下側が開かないように折るまでの手順を実演しています。

出典:日常にクレープを。「How to wrap crepe paper! It's surprisingly easy!」(YouTube・約3分)

具材の詰め方でかじりやすさが変わる

手作りのクレープは、具材の詰め方で食べやすさが大きく変わります。

  • クリームは生地の上半分に寄せてのせる:最初にかじる部分に具材が集まるので、底に中身がたまりにくくなります。
  • フルーツはひと口サイズに切る:大きなフルーツは、かじったときに引っ張られて中身ごと飛び出しやすくなります。
  • 詰めすぎない:具材を入れすぎると、巻いたときに生地が破れたり、紙の中で中身が押し合ったりします。

子どもと一緒に作るなら、具材を自分で選んで巻いてもらうのも楽しい時間になります。食べる前に「上から少しずつ食べようね」と伝えておくと、汚さずに食べる練習にもなります。

クレープの食べ方でよくある質問

デートや人前で食べるときに気をつけることは?

人前でクレープを食べるときは、ひと口を小さくして、端から順番に食べるだけで印象がぐっと変わります。紙ナプキンを手元に用意しておき、口のまわりについたクリームはこすらず、軽く押さえるようにふき取りましょう。

クリームやアイスが多いクレープは、どうしても口のまわりが汚れやすくなります。気になる場面では、スプーンのついてくるメニューや、クリームが控えめなメニューを選ぶのも1つの方法です。

食べ終わった紙はどうすればいい?

食べ終わった紙は、内側にクリームがついているので、小さく折りたたんでナプキンで包み、お店のごみ箱や持ち帰り用の袋へ入れましょう。食べ歩きができる通りでも、ごみ箱が近くにないことがあります。小さなビニール袋を1枚持っておくと、紙やナプキンをまとめて持ち帰れて便利です。

お皿にのったクレープはどう食べる?

お皿にのせたクレープをフォークで切り分けて食べる様子

カフェやレストランで、お皿にのせて出てくるクレープは、手で持たずにナイフとフォークで食べます。端から一口サイズに切り分け、ソースやクリームを少しずつからめながら食べると、お皿の上も散らかりません。ミルクレープのようなケーキタイプも、同じようにフォークで少しずつ切り分けて食べましょう。

まとめ|クレープは順番と紙の扱いできれいに食べられる

クレープをきれいに食べるポイントを、最後にもう一度振り返ります。

  • 真ん中からかぶりつかず、上のふちの端から小さなひと口で順番に食べる
  • 持つのは生地ではなく紙の部分。力は卵を持つくらいにやさしく
  • クリームたっぷり・筒形は、スプーンで先にクリームを減らしてから回しながらかじる
  • 紙はちぎっても、ちぎらなくてもOK。一気にはがさず、食べた分だけ少しずつ下げる
  • 紙が薄ければ一周ずつ破って下げる、厚ければ巻き下げる・折り返す・ナプキンを添える
  • 子どもと食べるときは座って、紙の下にナプキンを添える

どれもすぐに試せることばかりです。次にクレープを食べるときは、ぜひ「上から少しずつ、紙も少しずつ」を思い出してみてください。クリームを気にせず、最後のひと口までおいしく楽しめるはずです。