解禁日は「11月の第3木曜日」と決まっている
ボジョレー・ヌーボーの解禁日は、毎年11月の第3木曜日と決まっています。
2026年の解禁日は11月19日(木)です。日付そのものではなく「第3木曜日」という曜日で決まるため、年によって日付が少しずつ変わります。
この記事では、解禁日の決まり方、そうなった由来、ワインとしての特徴、飲み頃と合わせやすい料理を順番にご紹介します。初めての方でも読みやすいように、できるだけやさしい言葉でまとめました。
ホームパーティーや家族での食事を考えている方は、まず解禁日の日付だけ確認しておくと予定が立てやすくなります。
解禁日とは、その日からワインを売り出したり、お店で提供したりしてよいとされる日のことです。収穫したてのぶどうでつくる新酒なので、みんなが同じ日にスタートを切るという約束になっています。
ボジョレー・ヌーボーは、その年に収穫したぶどうからつくる、できたてのワインです。収穫から仕上がりまでの期間がとても短いため、出来たてを味わう特別なワインとして親しまれています。
毎年この時期になると、お店の店頭や食卓でも「今年のヌーボー」が話題にのぼります。秋から冬へ向かう季節の行事として知っておくと、会話のきっかけにもなります。
たとえば、日本で秋に「新米」や「新そば」の便りを楽しむ感覚に近いと考えるとわかりやすいかもしれません。その年にできたものを、いちばん早い時期に味わうという楽しみ方です。
「解禁」という言葉から、特別な許可が必要なものと思われることがありますが、そうではありません。販売や提供を始めてよい日が決まっているというだけで、購入する側が何かを申請する必要はありません。
この章では、まず今年の解禁日がどのように決まるのかを、カレンダーの数え方とあわせて確認します。そのうえで、日本ならではの時差の話題にも触れていきます。
2026年のボジョレー・ヌーボー解禁日は11月19日
2026年のボジョレー・ヌーボー解禁日は、11月19日の木曜日です。
2026年の11月は、1日が日曜日にあたります。そのため、木曜日は5日、12日、19日、26日の順に並びます。
この中で3回目に来る木曜日が19日です。「11月の木曜日を数えて、3番目」と覚えておけば迷いません。
参考までに、前後の年の解禁日を表にまとめました。年ごとに日付が違うことがよくわかります。
| 年 | 解禁日(第3木曜日) |
|---|---|
| 2025年 | 11月20日(木) |
| 2026年 | 11月19日(木) |
| 2027年 | 11月18日(木) |
| 2028年 | 11月16日(木) |
表のとおり、解禁日は毎年同じ日付にはなりません。前の年の日付をそのまま覚えていると、1日以上ずれてしまうことがあるので注意してください。
第3木曜日は、どの年でも必ず15日から21日の間におさまります。「15日から21日のどこかの木曜日」と覚えておくと、カレンダーを見なくても大まかな時期がつかめます。
解禁日は平日の木曜日です。当日に集まるのが難しい場合は、その週末にホームパーティーを開く方も多いようです。
家族や友人と楽しむ予定があるなら、手帳やスマートフォンのカレンダーに11月19日を書き込んでおくと安心です。早めに日程を共有しておけば、料理の準備にも余裕が生まれます。
第3木曜日を自分で調べる手順は、次のとおりです。ほかの年の解禁日を知りたいときにも使えます。
- その年の11月のカレンダーを開く
- 11月1日が何曜日かを確認する
- 最初に出てくる木曜日に印をつける
- そこから7日ずつ数えて、3つ目の木曜日を探す
たとえば11月1日が木曜日の年なら、1日、8日、15日と数えて、解禁日は15日になります。逆に11月1日が金曜日の年は、最初の木曜日が7日なので、解禁日は21日です。これが先ほどの「15日から21日」という幅の理由です。
注意したいのは、「第3週の木曜日」と「第3木曜日」は同じとは限らないという点です。カレンダーの1行目に木曜日が入っていない月もあるため、週の数え方ではなく、木曜日そのものを数えるのが確実です。
また、ご予算や人数に合わせて、早めにワインを予約しておく方もいらっしゃいます。ただし、予約の受付時期や受け取り方法は販売店ごとに異なりますので、利用する店舗の案内をご確認ください。
解禁日が近づくと、スーパーや酒販店、ネットショップなどで案内が増えてきます。気になる銘柄があれば、早めにチェックしておくと選ぶ時間にゆとりが持てます。
日本では時差の関係で本場より早く飲める
ボジョレー・ヌーボーの本場はフランスですが、日本はフランスより時刻が先に進んでいます。11月ごろのフランスは、日本より8時間遅れています。
本場の解禁は、解禁日の午前0時からとされています。この時刻を日本時間に置きなおすと、同じ日の午前8時にあたります。
つまり日本では、本場フランスよりも先に解禁日の朝を迎えることになります。このことから「日本は本場より早く楽しめる」と紹介されることがよくあります。
日付が変わるのは日本もフランスも同じ11月19日で、日付がずれてしまう心配はありません。時差の分だけ、時刻が早く訪れると考えてください。
解禁日の夜にあわせて、お店や施設でイベントが開かれることもあります。ただし、実際の提供開始や販売開始の時刻は、お店ごとに異なります。
お出かけの予定を立てる場合は、利用するお店や施設の案内を事前に確認すると確実です。この記事では、お店ごとに変わる情報には触れていません。
ご家庭で楽しむ場合は、解禁日当日の夕食に合わせるだけで十分です。夜の食卓を囲みながら、できたての新酒をゆっくり味わってみてください。
時差の話は、ちょっとした豆知識として食卓で話すのにもぴったりです。「いまフランスはまだ前日の夜なんだよ」と話せば、会話が弾むかもしれません。
時差の考え方を整理すると、次のようになります。フランスで11月18日の午後4時のとき、日本ではすでに11月19日の午前0時を迎えています。日本時間の午前8時は、フランスではまだ19日の午前0時です。この時差があるため、日本は世界の中でも早い時間帯に解禁日を迎える国のひとつとされています。
ただし、時差には季節による違いがあります。フランスは夏に時計を1時間進める「夏時間」を使う国です。夏時間の期間は日本との時差が7時間になりますが、11月の解禁日のころは夏時間が終わっているため、8時間の差で考えます。
実際に楽しむ際のポイントは、時差よりも「どの時間帯に誰と飲むか」です。平日の木曜日に当たることが多いため、お仕事帰りに立ち寄る方や、翌日の予定を考えて控えめに楽しむ方もいらっしゃいます。
翌日にお仕事や用事がある場合は、飲みすぎないように量を決めておくと安心です。ワインを楽しむ時間を気持ちよく過ごすためにも、水やお茶を一緒に用意しておくとよいでしょう。
なぜ解禁日が決められているのか(由来)

ここまで解禁日の日付をご紹介しましたが、「なぜわざわざ日にちが決まっているの?」と疑問に思った方もいるかもしれません。
実は解禁日は、ワインの品質を守り、産地全体で足並みをそろえるために設けられたルールだと説明されています。
この章では、解禁日が定められた経緯と、現在の「第3木曜日」に落ち着くまでの流れを見ていきます。歴史を知ると、毎年の解禁日がより味わい深く感じられます。
ワインの世界には、産地ごとにさまざまな決まりごとがあります。ぶどうの品種、収穫の時期、つくり方などに規則を設けて、一定の品質を保とうとする考え方です。解禁日もその流れの中にあるルールのひとつです。
ルールがあることで、飲み手は安心してワインを選べます。つくり手にとっても、同じ条件のもとで競い合えるという利点があります。
品質を守るために出荷時期が定められた経緯
ボジョレーは、フランス東部にある産地の名前です。ブルゴーニュ地方の南側に位置し、大きな都市リヨンの北側に広がっています。
この地域では、昔から収穫したばかりのワインを地元で楽しむ習慣がありました。できたての新酒は、収穫を祝う気持ちとともに味わわれてきたといわれます。
やがて、新酒の人気が高まるにつれて、少しでも早く売り出したいという動きが強まりました。早く出荷した方が注目されやすいからです。
ところが、発酵や仕上げの期間が十分でないまま出荷すると、味わいにばらつきが出るおそれがあります。そこで、出荷や販売を始める日を決めて、品質をそろえようという考え方が生まれました。
解禁日の変遷は、おおよそ次のように紹介されています。
- 1951年:フランス政府が、解禁日を12月15日と定めた
- 1967年:解禁日を11月15日に前倒しした
- 1985年:解禁日を「11月の第3木曜日」に変更した
こうして、現在の「11月の第3木曜日」というルールが続いています。解禁日は、一度決まってから何度か見直されてきたのです。
決まった解禁日までは販売をがまんして、同じ日にいっせいにスタートする。その流れが、生産者にとっても飲み手にとっても、公平で安心できる仕組みになっていると考えられます。
なお、年代や詳しい経緯については、資料によって説明が少しずつ異なる場合があります。ここでは広く紹介されている流れをご紹介しました。
当時の事情を想像してみると、解禁日のありがたみがわかりやすくなります。昔は、冷蔵設備や輸送の手段が今ほど整っていませんでした。出荷が早すぎれば、まだ仕上がりきっていない状態で運ばれてしまい、遠くへ届くまでに味が変わることもあったと考えられます。
また、各地の生産者が好き勝手な日に売り出すと、早く出した人だけが目立ち、慎重に仕上げた人が不利になりかねません。全員が同じ日を待つことで、丁寧なつくり方をしている生産者も、安心して準備を進められます。
こうした背景から、解禁日は単なる「お祭りの日」ではなく、産地の信頼を守るための約束事という側面を持っています。毎年の解禁日にワインを手にするとき、その背景に思いをはせてみるのもおもしろいものです。
ちなみに、新酒を早く楽しむ文化は、ほかの国にもあります。それぞれの国で収穫の時期や慣習が異なり、新酒の呼び名や解禁の考え方も違います。ボジョレー・ヌーボーはその中でも、世界的に広く知られた例のひとつです。
毎年日付が変わる理由と第3木曜日になった背景
1967年に定められた「11月15日」は、日付が固定されていました。固定日には、毎年曜日が変わるという特徴があります。
そのため、解禁日が土曜日や日曜日にあたる年もありました。休日にあたると、運送や販売の準備が進めにくくなるという事情があったといわれます。
そこで1985年に、日付ではなく曜日で決める方式に改められました。それが「11月の第3木曜日」です。
木曜日が選ばれた理由として、解禁日の翌日が金曜日、その次が週末になり、盛り上がりやすいからだと説明されることがあります。週末に向けて人が集まりやすいという考え方です。
曜日で決める方式にしたことで、解禁日はいつも平日になりました。準備や流通の都合が立てやすくなった点も、大きな利点といえます。
一方で、曜日で決める方式には「日付が毎年変わる」という特徴があります。これが、解禁日が年ごとにずれる理由です。
第3木曜日は、先ほどご紹介したとおり15日から21日の間におさまります。日付は変わっても、その幅の中で動くだけなので、時期の目安は毎年ほぼ同じです。
また、11月という時期にも意味があります。ぶどうの収穫は8月末から9月ごろに行われ、そこから約2か月で仕上げる計算になります。
さらに、年末の集まりの前に新酒を楽しめるという点も、第3木曜日という時期がずっと続いている理由のひとつと考えられます。
固定日と曜日指定の違いを、表で比べてみましょう。
| 方式 | 特徴 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| 日付で決める(例:11月15日) | 毎年同じ日付で覚えやすい | 曜日が毎年変わり、休日と重なる年がある |
| 曜日で決める(第3木曜日) | いつも平日で、準備の段取りが立てやすい | 日付が毎年変わるため、カレンダーでの確認が必要 |
どちらにも一長一少があり、現在は「平日にそろえる」利点を重く見て曜日指定が続いていると考えられます。
なお、こうした曜日指定のルールは、私たちの身近な祝日にも見られます。日本でも「成人の日」や「海の日」などは、特定の月の第何月曜日というかたちで定められています。日付ではなく曜日で決める発想は、暮らしの中でも使われている身近な仕組みです。
実際に日程を確認するときは、「毎年15日から21日のあいだの木曜日」という覚え方がいちばん簡単です。その年のカレンダーを開いて、この範囲にある木曜日を探すだけで、解禁日を見つけられます。
▶ 動画で確認:解禁日が設けられた理由をニュースで確認
TOKYO MXのニュースが、各社の出荷競争で品質が下がりかねず、フランス政府が「11月の第3木曜日午前0時」の統一解禁日を定めた経緯を伝えています。由来を扱う節で、記事の説明を報道の側から裏づけます。
出典:TOKYO MX「ボージョレ・ヌーボー解禁 今年は『ある特徴』が…」(YouTube・約5分)
ボジョレー・ヌーボーとはどんなワイン?

ここからは、ボジョレー・ヌーボーそのものについて見ていきましょう。名前を聞いたことはあっても、何が普通のワインと違うのかは、意外と知られていません。
名前の意味を知ると、このワインの性格がぐっとわかりやすくなります。続けて、味わいの特徴も整理します。
ワインにくわしくない方でも、ポイントをおさえておけば、食卓で気軽に楽しめます。
むずかしい専門用語はできるだけ避けて、ふだんの暮らしの感覚に近い言葉で説明していきます。ワインを選ぶときや、お店で質問するときの手がかりとして、気軽に読み進めてください。
名前の意味は「ボジョレー地区の新酒」
「ボジョレー・ヌーボー」という名前は、ふたつの言葉からできています。
「ボジョレー」は、先ほど触れたフランス東部の産地の名前です。「ヌーボー」はフランス語で「新しい」という意味です。
つまりボジョレー・ヌーボーとは、ボジョレー地区でその年に収穫したぶどうでつくる新酒のことです。名前がそのまま、このワインの説明になっています。
原料となるぶどうは、おもに「ガメイ」という黒ぶどうの品種です。赤ワインとして親しまれていますが、白やロゼのタイプが紹介される場合もあります。
ぶどうの収穫は、8月末から9月ごろに行われます。そのあと短い期間で仕込み、11月の解禁日に合わせて世界各地へ届けられます。
ここで大切なのは、「ヌーボー」はワインの種類というより、できたての新酒を指す言葉だという点です。ほかの国や地域にも、それぞれの新酒があります。
たとえばイタリアには、新酒を意味する「ノヴェッロ」という呼び名があります。ボジョレー・ヌーボーは、その中でもとくに知名度が高い新酒です。
ラベルを見るときは「ボジョレー」と「ヌーボー」の両方の言葉があるかを確認すると、新酒かどうかの手がかりになります。
ボジョレー地区には、ふだんから親しまれているワインも数多くあります。ヌーボーはそのうち、収穫した年のうちに出荷される新酒の呼び名です。同じ産地でも、新酒として出されるものと、時間をかけて仕上げるものがあることを知っておくと、ワイン選びの幅が広がります。
「ガメイ」というぶどうは、粒が小ぶりで、果実味がはっきりしているといわれる品種です。新酒づくりに向いた品種として紹介されることが多く、ボジョレー地区を代表するぶどうとして知られています。
お店でワインを探すときは、ラベルに書かれた次のような表記を手がかりにしてみてください。
- 産地名:「ボジョレー」などの文字があるか
- 新酒を示す言葉:「ヌーボー」または「プリムール」といった表記があるか
- ヴィンテージ:その年の収穫年が書かれているか
- アルコール度数:飲む量の目安として確認する
「プリムール」は、「ヌーボー」と同じく新酒を意味するフランス語として紹介されることがあります。どちらの表記も見かけるので、覚えておくと便利です。
普通のワインとの違いと味の特徴
一般的な赤ワインは、仕込んだあとに樽やタンクで数か月から数年ほど寝かせて、味をなじませます。
一方、ボジョレー・ヌーボーは、仕込みから出荷までがとても短いのが特徴です。熟成に時間をかけない分、ぶどうの新鮮さがそのまま感じられます。
醸造には「マセラシオン・カルボニック」と呼ばれる方法が使われることが多いと紹介されています。ぶどうをつぶさず房のまま容器に入れ、ぶどうの粒の中で発酵を進めていく方法です。
この方法でつくると、色は鮮やかで、渋みの少ない軽やかな味わいに仕上がりやすいといわれます。香りもフルーティーになる傾向があります。
味わいの特徴は、おもに次のとおりです。
- いちごやラズベリーのような、果実を思わせる華やかな香り
- 口当たりがやわらかく、渋みが控えめ
- 軽やかで飲みやすく、ほどよい酸味がある
- 色は明るく、紫がかった赤色
アルコール度数は、おおむね12度前後のものが多いようです。ただし銘柄によって異なるため、気になる方はラベルで確認してください。
赤ワインに「重くて渋い」という印象をお持ちの方でも、ボジョレー・ヌーボーなら飲みやすく感じられるという声があります。
普通のワインとの違いを、表にまとめました。
| 項目 | ボジョレー・ヌーボー | 一般的な熟成型の赤ワイン |
|---|---|---|
| 仕上がりまでの期間 | 収穫から約2か月と短い | 数か月から数年かけることが多い |
| 味わい | 軽やかでフルーティー | 深みや複雑さがあるものが多い |
| 渋み | 控えめ | しっかり感じるものもある |
| 楽しみ方 | 出来たてを早めに味わう | 寝かせて変化を楽しむものもある |
どちらが優れているということではなく、持ち味が違います。ボジョレー・ヌーボーは、季節の便りのように、その年の出来を気軽に味わうワインといえます。
マセラシオン・カルボニックについて、もう少しやさしく説明します。通常の赤ワインづくりでは、ぶどうをつぶして果汁と皮をいっしょに発酵させます。この方法だと皮や種から成分が出やすく、渋みや深みのある味わいになりやすいとされています。
これに対してマセラシオン・カルボニックでは、房のままのぶどうを密閉した容器に入れます。粒の中で発酵が始まり、渋みのもとになる成分が出にくいため、やわらかく華やかな香りの仕上がりになりやすいといわれます。
ただし、すべてのボジョレー・ヌーボーが同じつくり方というわけではなく、生産者によって工夫はさまざまです。同じ年の新酒でも、銘柄によって味の印象が違うので、いくつか飲み比べてみるのも楽しみ方のひとつです。
初めて飲む方は、次のような視点で味わうと、違いが見つけやすくなります。
- 色:グラスを傾けて、明るさや紫がかった色合いを見る
- 香り:グラスに鼻を近づけ、果物のような香りを探す
- 味:ひと口含んで、酸味と渋みのバランスを感じる
- 余韻:飲み込んだあとに残る風味の長さを確かめる
味の感じ方には個人差があります。「いちごっぽい」「ぶどうジュースに近い」「少しすっぱい」など、思ったままの感想で構いません。家族や友人と感想を言い合うと、新しい発見があるかもしれません。
▶ 動画で確認:短期間で造る製法と味わいの特徴
ウェザーニュースが、ボジョレー地区のガメイ種で造る新酒の特徴と、炭酸ガスを使った短期間の製法を約2分で紹介しています。渋みの少ない飲みやすさの理由がわかるので、ワインの特徴を説明する節に合います。
出典:ウェザーニュース「ボジョレー・ヌーヴォー解禁/特殊なワインなのはなぜ?」(YouTube・約2分)
おいしく楽しむための飲み頃と合わせる料理

解禁日と特徴がわかったところで、最後は実際に楽しむためのコツをご紹介します。いつまでに飲むのがよいか、どんな料理と合わせると食卓が華やぐかを見ていきましょう。
新酒は、飲むタイミングと温度で印象が変わります。ちょっとした工夫で、よりおいしく感じられます。
なお、お酒は20歳になってからです。飲むときは無理のない量にとどめ、お酒を飲まない方にはノンアルコールの飲み物も用意しておくと、みんなで気持ちよく過ごせます。
ボジョレー・ヌーボーは、特別な道具や知識がなくても楽しめるワインです。ここでは、ご家庭で無理なく試せる方法を中心にご紹介します。
いつまでに飲むのがよいか
ボジョレー・ヌーボーは、時間をかけて熟成させて楽しむタイプではありません。新鮮な果実味が魅力なので、早めに飲むのが向いています。
飲み頃の目安としては、解禁日から年内から年明けごろまでと案内されることが多いようです。長くても数か月のうちに楽しむと、フレッシュさが残りやすいと考えられます。
保管するときは、直射日光や高温をさけ、涼しくて暗い場所に置いてください。冬でも暖房の近くは温度が上がりやすいので、置き場所には気をつけましょう。
飲む温度は、軽く冷やした12〜14℃ほどが目安です。冷蔵庫に1〜2時間入れておくと、ちょうどよい涼しさになります。
冷やすことで、酸味と果実味のバランスが整い、軽やかな味わいがより引き立つと紹介されています。冷たくしすぎると香りが弱まるので、飲む直前に出す程度で十分です。
グラスは、ふつうのワイングラスでも、小ぶりのグラスでも構いません。ご家庭にあるもので気軽に楽しんでください。
栓を開けたあとは香りや味が変わりやすいので、できるだけ早めに飲みきるのがおすすめです。残った場合は栓をして冷蔵庫に入れ、翌日か翌々日までを目安にしましょう。
お酒を飲んだあとは、車や自転車の運転をしないようにしてください。飲む量は、体調と相談しながら無理なく決めましょう。
保管の場面ごとに、気をつけたい点を整理しておきます。
- 購入したあと:持ち帰る間も、車内や日なたに長く置かない
- 自宅での保管:床に近い涼しい場所や、日の当たらない棚が向いている
- 冷やすとき:冷蔵庫に長期間入れっぱなしにせず、飲む日に合わせて準備する
- 開栓後:空気に触れるほど風味が変わりやすいので、早めに楽しむ
ボトルを立てて置くか寝かせて置くかは、栓の種類によっても考え方が異なります。スクリューキャップのものは立てて置いても構いません。コルク栓のものは、短期間の保管であればあまり神経質にならなくて大丈夫です。
飲み頃の考え方としては、「買ったらできるだけ早く、解禁日の前後に楽しむ」のが基本です。来客の予定や記念日に合わせるなど、飲む機会を先に決めておくと、買ったまま忘れてしまう心配も減ります。
もし飲みきれずに余ってしまった場合は、料理に使うという方法もあります。煮込み料理やソースの風味づけに少量加えるなど、無駄なく楽しめます。ただし、味や香りが大きく変わってしまったと感じたときは、無理に飲まず、様子を見て判断してください。
家庭の食卓で合わせやすい料理
ボジョレー・ヌーボーは渋みが控えめで、軽やかな酸味があります。そのため、ふだんの家庭料理とも合わせやすいといわれます。
とくに、ほどよく脂のある料理や、味のはっきりした料理とは相性がよいと紹介されています。口の中をさっぱりさせてくれるからです。
合わせやすい料理の例は、次のとおりです。
- ローストチキンや鶏のから揚げ
- ハム、ソーセージ、パテなどの肉の加工品
- ハンバーグやミートソースのパスタ
- トマトソースを使ったピザやグラタン
- チーズの盛り合わせ
- きのこや根菜のグリルなどの野菜料理
反対に、とても重厚で濃厚な料理には、軽やかな味わいが負けてしまうことがあります。軽めの料理や、前菜からメインの前半にかけて楽しむのがおすすめです。
和食と合わせたい場合は、照り焼きチキンや焼き鳥、豚肉の煮物など、少し甘辛い味つけの料理もよく合うといわれます。お好みでいろいろ試してみてください。
ホームパーティーの当日は、次のような流れで準備を進めると、あわてずに済みます。
- 解禁日の日付を、家族や友人と共有しておく
- 飲む1〜2時間前に、ワインを冷蔵庫で冷やしておく
- 作り置きできる前菜や、焼くだけのメインを用意しておく
- お酒を飲まない方向けの飲み物もそろえておく
- グラスを並べて、乾杯する
ボジョレー・ヌーボーは、むずかしく考えずに、季節の楽しみとして気軽に味わうのがいちばんです。
今年の解禁日は11月19日です。できたての新酒を囲んで、家族や友人とのゆったりした時間をお過ごしください。
料理との組み合わせを考えるときは、「ワインの軽やかさに合わせて、料理も重すぎないものを選ぶ」と覚えておくと便利です。たとえば、クリームをたっぷり使った濃厚な料理よりも、トマトやハーブを使ったさっぱりした味つけのほうが、ワインの酸味となじみやすいとされています。
前菜からデザートまでの流れで、組み合わせの例を表にまとめました。献立を考えるときの参考にしてください。
| 場面 | 料理の例 | ひとこと |
|---|---|---|
| 乾杯のおつまみ | 生ハム、チーズ、オリーブ | 手軽に用意でき、軽やかな味わいとなじみやすい |
| 前菜 | きのこのマリネ、鶏レバーのパテ | 酸味のある味つけがワインと響き合う |
| メイン | ローストチキン、ハンバーグ | ほどよい脂とワインの酸味のバランスを楽しめる |
| 締め | トマトソースのパスタ、ピザ | 気取らない家庭の味と合わせやすい |
チーズを合わせる場合は、くせの少ない種類から試すと失敗が少なくなります。やわらかな口当たりのチーズや、塩気がおだやかなものは、軽やかなワインの邪魔をしにくいといわれます。
お子さまやお酒が苦手な方がいるご家庭では、ぶどうジュースや炭酸水を同じ形のグラスで用意すると、乾杯の雰囲気をみんなで味わえます。ワインと同じ料理をいっしょに囲むだけで、特別な行事の気分が高まります。
最後に、お酒を楽しむときの心がまえをひとつだけお伝えします。おいしさは、量ではなく、誰とどんな時間を過ごすかで決まるものです。無理にたくさん飲まず、ゆっくり会話を楽しみながら、今年のボジョレー・ヌーボーを味わってみてください。
▶ 動画で確認:ソムリエ協会会長が語る合わせ方
日テレNEWSが、日本ソムリエ協会の田崎真也会長に、ボジョレー・ヌーボーに合う料理や楽しみ方を聞いています。すき焼きやブリの照り焼きなど和食との相性が出てくるので、料理を紹介する節に置きます。
出典:日テレNEWS「ボジョレ・ヌーボー 和食に合わせるなら『すき焼き』や『ブリの照り焼き』…」(YouTube・約6分)
